長江流域の大洪水
6000頭の豚が水に20時間浸かり、従業員は涙の別れ
中国南方地域では歴史的な大洪水に見舞われている中、安徽省舒城県の養豚場にいる6000頭の豚が救助される見込みがなく水に浸かっているというニュースが伝えられた。
中国メディアによると、連日の豪雨と洪水のため安徽省豊楽河舒城地域では数か所堤防が決壊し、周辺にある町や村が多数水没した。7月4日時点で舒城県にある「康元農業生態発展」有限会社の養豚場にいる約6000頭の豚がすでに20時間水に浸かっていたが、環境保護と疫病防止の理由で移動されることができず、救助される見込みもないという。
大雨が続いているため場内の水位が上がり続き、養豚場の従業員は避難する前に大事に育ててきた豚たちに涙の別れをしていた。その時の写真がネットに投稿され、多くの人々の心を打った。
安徽省防災本部の7月4日の発表によると、豪雨と洪水の影響でこれまで省内での被災人口は920.8万人、死者27人、行方不明者3人、家屋倒壊1.08万件、農地被災面積は782ヘクタール、直接経済損失は推定160.5億元に達したという。その他、安徽省内に流れる長江支流の水陽江など28の河川の水位は既に警戒水位を超えており、依然として厳しい状況が続いている。
(翻訳編集・単馨)
関連記事
中国国営メディアによると、6月末から続く豪雨により、中国最長の河川・長江の流域の住民128人が死亡し、130万人が避難を強いられている。また、週末には台風が接近するため、被害は拡大すると予想されている。
中国南方、長江流域などの地域に集中豪雨が続き、多くの地域が歴史的な大洪水に見舞われた。7月4日「新安晩報」の微博サイトに、長江流域の水位の急激な上昇を実感できる一組の写真が投稿された。