世界大手化粧品ブランド・ランコム(LANCÔME)は、民主運動を支持する香港の女性歌手、何韵詩さんが参加するイベントを中止した。中国政府からの政治的な圧力をかけられたとみられる。(Anthony Kwan/Getty Images)
中国の圧力

仏ランコムの香港音楽イベント、民主運動の歌手で中止 波紋ひろがる

フランス化粧品大手ロレアル(L’Oréal)傘下ブランドのランコム(LANCÔME)は、民主運動支持者として知られている香港の女性歌手が参加するイベントを中止したとして、6月8日、香港の約16の政党組織と団体が抗議活動を行った。この影響で、同日香港にあるすべてのランコム販売店が営業中止となった。

ランコムは6月19日に、香港での新販売店オープンに合わせて、広告に起用した歌手の何韵詩(デニス・ホ―)さんのミニコンサートを予定していたが、「安全上の問題」で5日に中止を発表した。その翌日、何さんを広告に起用しないと声明を出した。

何さんは2014年香港の「雨傘運動」を支持し、積極的に参加したことで知られている。また公の場で民主的な発言をしばしば述べていた。

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