「党員であることが恥ずかしい」と多くの共産党員が考えている。社会には党のマイナスイメージが常識となった。写真は4月16日、北京の天安門広場で日よけのために顔を布で覆う観光客の女性(FRED DUFOUR/AFP/Getty Images)

「党員であることが恥ずかしい」共産党のマイナスイメージは常識に

中国共産党中央紀律検査委員会(中紀委)機関紙「中国紀検監察報」は3月24日、一部の党員が、党員の身分を、事情に合わせて公表したり隠したりしていると批判した。

同記事によると、ある地方政府の党員幹部が海外旅行するため、申請資料の政治状況項目に「非党員」、勤務先の項目は「自営業」や「無職」と書いた。しかし旅行から帰ると、党員の身分を呈示し、費用を公務費として清算したという。

ある大学生党員は就職する際、企業側に自分が党員であることを恥ずかしく思い、言わずにいる。また、ある党員幹部は、大きな仕事を任されたとき及び腰になるが、「昇進」と聞いた途端、わずかな業績や能力を誇張して自慢する。

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