古代中国の智慧

まずは姿勢から! 健康の基本

最近、身体が不調でつらい・・・という方、姿勢を正すことから始めてみませんか?正しい姿勢は気の流れをスムーズにし、集中力と自信を養います。中国では昔から、「立つのは松の如し、座るのは鐘の如し、歩くのは風の如し、眠るのは弓の如し」といいます。よい姿勢を保つ秘訣をご紹介しましょう。

松のように立つ

根をしっかりと地に下ろした松の木は、まっすぐとそびえ立ち、風に揺れないという特徴があります。松のように立てば、気血がめぐり、滞りを防ぎます。シャキッとした松のような姿勢は、自信、素直さ、固い信念の象徴として古代中国で重んじられていました。

鐘のように座る

「鐘のように」というのは、座禅をする時の姿勢です。両足をそれぞれ反対のヒザの上に置いて座ると、背骨がまっすぐに伸び、肩と首からは余計な力が抜けます。身体はどっしりと安定していますが、頭がリラックスして空になる、という鐘の状態が理想的です。きちんとした姿勢でじっと座っていると、集中力と筋力が養われます。ふかふかのソファーに慣れてしまうと、気力が衰えてしまうでしょう。

風のように歩く

風は軽くてしなやかなイメージ。歩く時の足の着地は軽く、体がしなやかに動くことが望ましいのです。そのためには、日ごろから身体の気力と柔軟さをしっかりと養う必要があります。本来、風のように歩くのは、仏道の修煉や気功の鍛錬をしっかりと積んだ人の姿です。経絡の通りが良くなり、体内のエネルギーが強くなれば、風のように軽やかに動くことができるようになります。

弓のように眠る

孔子は、仰向けに眠るのは死者の姿だと述べました。これは現代医学の常識に反するかもしれませんが、漢方では横向きの姿勢で、関節を軽く曲げるのがよいとしています。気の流れを妨げず、身体をリラックスさせるのです。仰向けやうつ伏せの状態では、胃や背骨に圧力がかかり、気を詰まらせてしまいます。弓の形が理想的だといわれています。

(Wikimedia Commons )

(EpochTimes/翻訳編集・郭丹丹)

 

 

関連記事
中国古典舞踊の最高峰・神韻芸術団は20日に来日。待望の2025年神韻世界巡回ツアーが23日に日本の名古屋で開幕する。
肩の柔軟性と筋力を高める6つのエクササイズを実践すれば、可動域を改善し、肩こりや日常の不快感を和らげる効果が期待できます。
白キクラゲやレンコンをはじめ、免疫力を高める10の食材を紹介。伝統医学と現代科学が推奨する抗炎症効果で、肺を潤し冬を快適に過ごす方法を提案します。
新たな研究により、男性における自閉症の発症リスク上昇には、Y染色体が関与している可能性が示されました。男性では自閉症が女性より約4倍多く見られる一因として、Y染色体が自閉症リスクを特異的に高めていることが明らかになっています。
朝食のタイミングを調整することで、2型糖尿病の血糖値管理が改善する可能性があることが新しい研究で明らかに。運動と食事のタイミングが血糖値に与える影響を探ります。