自信をつけたいあなたに

たったこれだけで? ハーバード大教授のおすすめポーズとは

ハーバード大学社会心理学者、エイミー・カディ(Amy Cuddy)教授は最近の講演会で、ある簡単なポーズを毎日続けて行えば自信が持てるようになり、ポジティブになると話した。毎朝目覚めた後、両腕を上げてV字ポーズを作り、大きく背伸びをするというとてもシンプルな動作だ。

カディ教授は著書「存在感:最大の試練の時に、最強の自分であるために(Presence : Bringing Your Boldest Self to Your Biggest Challenges)」の中で、人間が体の動き、いわゆるボディランゲージが思想や感情に微妙な影響を与えることについて分析している。毎朝目覚めた時に大きく背伸びをすることで、全身が伸びてすっきりし、気持ちを落ち着かせることができると説明している。

様々な分野で活躍する人たちがプレゼンテーションを行うテッド・カンファレンス(TED Conference)でカディ教授は、「ワンダーウーマン」のような力強いポーズ(high-power poses/胸を張り、両手を腰に当て、両足を肩より大きく開き大地を踏みしめるポーズ)で立っているだけで、積極的で気楽に感じ、自信が湧いてくると説明した。また、類似するいくつかの力強いポーズを2分間継続すると、男性ホルモンであるテストステロン(testosterone/支配・統制しようと感じる時に分泌する)が20%増加し、コルチゾール(cortisol/落ち込む・ストレスを感じる時に分泌する)は40%減少するという実験結果を明らかにした。

人が勝利した時や良い気分でいる時、自然と両手をV字にして強く外側へ伸ばす。「明らかな相乗効果です。目覚めてから大きく背伸びをする人はフレッシュで明るい気持ちになります」とカディ教授は語る。

一方、目覚めた時の姿勢が猫のように全身丸まっている状態では、本人自身によくない影響を与えてしまうとカディ教授は指摘する。「母親のお腹にいる胎児のような姿勢で目覚めた時、精神的ストレスを強く感じることが既に一部のデータによって証明されています」

統計によると、長年にわたり体が丸まった姿勢で就寝する人は、段々自信をなくしていくという。カディ教授は、目覚めた時に背伸びすることを実行すれば簡単に解決できると強調した。 

また、大きく背伸びをすることによって腹式や胸式呼吸を促し、内臓の活動を刺激して体の基礎代謝を高めるという、健康の面からみてもメリットがあると述べた。

両腕や体を伸ばす動きは血液循環を促進させ、体が温まり、経絡が通じて、長時間の同じ姿勢からくる筋肉痛、苛立ち、ストレスを緩め、疲れを和らげる。これらのメンタルな部分への好影響も期待できるという。

カディ教授は、最初は意識的に毎日行わなければならないが、そのうち目覚めれば自然と両腕を広げ大きく背伸びをするようになり、フレッシュな朝を迎えることができると話した。

(翻訳編集・蘭因) 

 

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