117年の歴史ある古寺、土地収用で破壊される=福建省

【大紀元日本12月13日】福建省福州市に建つ117年の歴史ある瑞雲寺が8日、土地収用の目的で市当局により取り壊された。この寺に仕えていた尼僧の2人(70歳と84歳)は3年前に収用が通知されてからこれまで反対する姿勢を示していた。しかし2人の願いも虚しく、仏像を含む文化遺産は破壊されてしまった。

 1896年に瑞雲寺は建造された。祀られていた仏像は同地方では歴史的建造物として有名で、中国の仏教では重要なシンボルとしての地位を保っていた。しかし同市の都市開発計画により3年前に寺の建つ境内も収用の対象となった。

 中国の法律では、開発計画により宗教関連施設を破壊する場合、地方当局は対象の宗教団体から許可を得なければならない。瑞雲寺の尼僧2人は決して収用に同意しなかった。しかし2人には拒否できないよう市当局は工作したという。報道によると、当局は多くの地元住民を参加させた土地管理組合を組織し、尼僧2人と支持者らを排斥するよう働きかけたという。

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