【ぶらり散歩道】 ー福島篇ー 日本の三大名桜-三春の滝桜       

【大紀元日本4月25日】わが家を出発して、圏央自動車道、常磐自動車道、磐越自動車道と通り抜け、阿武隈高原SAで一休みして船引、三春ICで降りて約6kmで滝桜のある駐車場に着いた。気温は3℃と、4月中旬では考えられない寒さだった。用意していたダウンジャケットに着替えた。

滝桜までの約700mはゆるやかな坂道で、滝桜の開花中は多くの店が出店している。坂を上りきると、視野一杯に滝桜が見えてきた。六分咲きか、いや、七分咲きだろうか。樹齢1000年を超す滝桜は、満開の時よりも濃い鮮やかな色で私を迎えてくれた。観桜者の群れは、滝桜を囲んで撮影に夢中だった。空高く枝を伸ばしている日本三大名桜の滝桜には、青空がとてもよく似合う。

帰りは磐越自動車道の小野ICで降りて阿武隈高原道路に入り、母畑温泉入口ICから石川町に行き、北須川近くの傾斜地にそびえている胴回り63cmの高田の桜を見に行った。高田の桜は樹齢500年、薄紅江戸彼岸桜で、満開だった。人家の脇にある樹なので、傾斜地を上って、上から眺めるのがここの桜を見る最上の方法である。眼下の街並みは桜で覆われて淡い桃色に染まっている。

役場前の宮橋から北町筑石橋までの約2kmの北須川の両側の土手は、樹齢60年の染井吉野が200本ほど植えてあり、この桜並木も満開だった。この町は観光客の姿がまれなので、毎年、桜をゆっくり見ることができるので、桜見物には最適である。桜見物の穴場で、私の好きな場所の一つである。

これからの季節は、北東北や北海道では桜が満開になる。桜との出会いを大切にしていきたいと思っている。

お神酒があがっていた小さな祠

上から見た高田の桜(観光客の影はまばら)

高田の桜を仰ぎ見る

大書された天然記念物の字が誇らしげ

仰ぎ見た花々が青空に溶け込む

1000年の歴史がある幹の根元にある祠

桜にはやっぱり青空が似合う

(江間十四子)