香道・茶道家「精神と舞踊に見事な一致」

神韻を鑑賞された香道茶道家の野口香崇(のぐちかたか)さん(余鋼・大紀元)

【大紀元日本4月22日】初回公演の大好評を受けて幸先良いスタートを切った2013年神韻日本ツアー。神韻が華やかな舞台演出を通じて伝えたいものの一つに、清栄を極めた中国古代文明には人の心の内面の美しさが根本がある。このたび、公演を鑑賞した香道・茶道家の野口香崇(のぐちかたか)さんは、これらを感じ取ったという。鑑賞後、話を伺った。

 神韻について、「一言で言うと素晴らしい。これ以上、綺麗なものはない。なぜなら形だけでなく、心が入っているから。その心も綺麗でないと表現は綺麗にならない」と賞賛。

 さらに野口さんは、目に見える衣装や背景に写されたバックスクリーン映像のみならず、一人ひとりの心の美しさが感じられたという。「(演技者は)純粋で清い生き方をしているというのがわかった」と話す。

 古人は、心を修めることを重んじていた。中国5千年の文明の再興を掲げる神韻芸術団も、ダンサーや演奏家をはじめスタッフたちは皆、心を磨くために真実、善良、寛容の信念に基づく修養を欠かさない。

 「私欲にまみれて迷う人が多い世の中で、(ダンサーたちは)清い精神性を表した。そして精神と舞踊に見事な一致がある。だからこそ、一糸乱れぬ表現ができる」と神韻の表現力を称えた。

 5千年の中国文明は、日本文化に多大な影響を与えた。香道・茶道家の野口さんは、文化の重要性を語る。「日本でも文化を重んじることが少なくなってきた。文化は国、民族にとって道徳の維持に重要」「神韻芸術の音楽と舞踊は言語と国を超えて、すべての人の精神性を高めることができる」と締めくくった。

 

 

 (佐渡 道世)