【神韻ブログ】ダンサーと歌手、2つのアイデンティティ

ダンスシューズとハイヒール(神韻公式ブログより)

【大紀元日本3月23日】パフォーマーであることは難しい。プロのダンサーにしても歌手にしても同じだ。1つの舞台でこの2役をこなすとしたら、どうなるか? この点を多くの人々に尋ねられてきた。率直に言って、慣れるまで実に奇妙に感じた。

どうして二役?

幼少時代は、歌と踊りと音楽に明け暮れた日々だった。いつでも大好きなことだった。中国伝統舞踊のトレーニングを受け始めた時、今までの踊りとは全く違うから、歌は諦めなければならないと人々に言われた。呼吸法が根本的に違うなどの説明も受けた。

「中国舞踊は面白いと同時に難しい」から、今は踊りの技能を向上させることに集中して、歌は後々また始めればいいと思っていた。でも徐々に私は歌えることが団員の間で知られるようになり、他のアーティストたちが、歌のレッスンを受けるよう励ましてくれた。

歌手として初めて舞台に立つ機会を与えられた。すごく緊張した。舞台でダンサーとして体を慣らし踊ることにようやく慣れてきた時期で、声を使って演じることに全く不慣れだったから。

今の私は?

数年が経過し、ダンサーとしても歌手としても成長した。

楽屋での私の動き日課はこんな感じ。

劇場に着いたら、ダンサーと一緒に舞台稽古に入る。その後、他の歌手と一緒にサウンド・チェックをする。ダンス用の衣装と髪飾りを確認するだけでなく、歌唱用のドレスとハイヒールの準備も整える。公演中はダンスが終わるとすぐに走って、ダンス用の衣装からドレスに着替える。水を飲み、少しウォーミングアップして舞台に出て歌う。そして、次のダンスの衣装に着替え、残りの舞台を終える。

「そんなの簡単さ!」オーストラリア人※なら冗談で片付けてしまうかも。でも正直、最初はとても難しかった。フルタイムの中国古典舞踊の踊り手がソリストでもあるなんて前代未聞。ダンスで観客を楽しませていたかと思うと、次の瞬間は歌で楽しませ、そしてまたダンスに戻るというのは、とても奇妙な感じ。ひそかに変身する神話か伝説のよう。

初めて歌手として舞台に立った時、踊りの方がやりやすいと思った。みんなと一緒だし、観客に注目されることがないから。ダンサーとしていかに自分の体を抑制すべきかを既に学んだので、踊りの方に自信が持てた。ソリストとして歌唱を始めた時 、豪華なドレスを着てハイヒールを履くことにぎこちなさを感じた。観客は、舞台の中央に立つ私と歌に注目する。

経験を積んでいくうちに、あまり考えず流れに沿うことを学んだ。パフォーマンスとは人に与えること。これほど多くの人々を、歌と踊りの両方でもてなす機会が与えられ、なんと幸運なんだろう。

最終的に、大きな舞台において個々の役割は最も大切なことではなく、皆で協力することが重要だとわかった。舞台に貢献できる機会、この瞬間を、これからも大切にしていきたい。

実のところ、歌と踊りを同時にするわけではないのだから、それほど難しいことではない。歌い上げながら、ハンカチを回し、宙返りをするというのであれば、本当に無茶だけど。

(※著者はオーストラリア人)

* * *




 中国伝統の復興を掲げ、毎年世界巡回公演を行う神韻芸術団。団員たちは世界各地で様々な体験をしているようです。アーティストたちの目線で描いた世界の街角、食べ物、お祭り、ニュース、また練習秘話などの出来事を、この【神韻ブログ】コーナーでご紹介しています。

 中国伝統舞踊の復興を掲げる神韻芸術団を大紀元はサポートしています。

 神韻について詳しい情報はこちら。 ja.shenyun.com

 チケットコールセンター電話番号 0120-91-8487 (10:00~19:00)

関連記事
近年は現代医学でも、腸内環境と皮膚の健康をつなぐ「腸皮膚軸」に注目が集まっています。シミを表面だけでなく、内側から見直す視点を紹介します
唐代の奇談集に残る「月を修復する人」の物語。中秋の月に重ねて読みたい、神秘的な月の伝説を紹介します。
先入観を捨て、上司の指示の本質を「素直」に受け止めることで圧倒的な成果を上げる女性同僚の姿を描く。真摯に仕事に向き合う姿勢と、雑念を払うことの重要性を説く心に響くビジネスエッセイ
妊娠中の母親の食生活が、子どもの自閉症リスクを22%低下させる?大規模追跡研究で判明した、胎児の脳発達を守る栄養素とエピジェネティックな仕組み。欧米型から地中海風の食事への転換や、妊娠時期に応じた必須栄養素の摂り方を専門家が伝授します。
宿に着いて数分で「ハズレ」と見抜く方法とは?ロビーに漂う強い芳香剤の匂いや人手不足、エアコンの異音など、荷物を解く前に確認すべき4つの警告サインを旅のプロが伝授。旅先でのトラブルを未然に防ぎ、快適な滞在を守るための実用的なチェック術。