【大紀元日本8月9日】JR長野新幹線長野駅で長野電鉄に乗り換えて須坂駅で下車した。須坂クラシック美術館は歩いても5分と、近い場所にあった。蔵の街並みが残る旧市街の谷街道沿いに建つ長屋風の元・牧 新七家は、江戸時代から須坂藩御用達の呉服商であった。日本画家・岡 信孝から古民芸コレクション約2000点もの寄贈を受けて、平成7年8月、須坂クラシック美術館として開館している。
母屋1階の座敷は、広い間取り、豊富に使われている欅、縁側の板状ガラス戸、書院の意匠など、贅沢で凝った造りに豪商の意気込みがうかがえる。
母屋2階は展示室で、大正・昭和の着物を中心に、帯、大正ガラス、浴衣の型染めなどが展示されていた。鮮やかな色彩の着物からは、大正・昭和初期のロマンを感じさせる香りが漂っていた。2階には、非常の際の抜け道が1階物置小屋へと通じている。この抜け道にも、太く立派な梁を使っていた。
上店1階では、さまざまな所蔵品を展示していた。2階の1本ものの欅を贅沢に使った小屋梁がすばらしい。1階にはショップがあり、須坂藩藩主が描いたさまざまな桜の絵ハガキが珍しく、思わず1セット買い求めてしまった。
近くの交番脇に、東山魁夷の大きな石碑がある。馬車の絵に「馬車よ ゆっくり走れ!」と、力強い文字が躍っていた。長野の街を歩いていると、小林一茶の句碑に出会うことが多い。この句碑も、須坂で見つけた中の一つ。
須坂クラシック美術館 382-0087 須坂市須坂371-6
TEL/FAX:026-246-6474 入館料:300円
開館時間:9:00~17:00(3~12月)9:30~16:30(1、2月)
休館日:木曜日、12月29日~1月3日
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