胡温政権最後の年 対立の着地点が見出せない
【大紀元日本3月8日】「今年の両会を波立たせていることが2つある。1つは1月14日に台湾で行われた総統選。ネット中継を見た中国のユーザーは『台湾の総統はその日にならないと分からないが、われわれのトップは10年前にすでに分かっている』と揶揄する。もう1つは2月6日に王立軍が米総領事館に駆け込んだことで引き起こした重慶事変。この事件はアメリカにまで波紋を広げている」
3日付のドイツ国家放送ドイチェ・ヴェレが掲載した中国のベテラン・ジャーナリスト高瑜氏の評論では、このように今年の「両会」を分析した。
改革VS雷鋒
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人口約740万人の香港では、中共ウイルス(新型コロナ)の感染者が急増している。衛生当局によると、2月28日に3万4466人の感染者が新たに確認され、死者は87人。1日の感染者数としては過去最多となった。
改革開放以来、中国でかつていなかった超富裕層が急ピッチに増えた。中国共産党(以下、中共)は一時、彼らを体制に迎え入れ、歴代の最高指導者も彼らの心を和ませる言葉を贈ったり、中共の仲間になったと思い込ませた。しかし、幸せな日々は終わりに向かっているようだ。
カタールの放送局アルジャジーラの独占調査レポートで公開した、密かに海外移住した人の多くは中国共産党の最高意思決定機構「両会」のメンバーであることを明らかにした。
中国当局は現在北京で両会(全国人民代表大会と全国人民政治協商会議)を開催している。当局は過去最高レベルの維穏(社会安定の維持)態勢を整えている。一部のネットユーザーによると、国内の携帯電話の通信速度を4G(第4世代)から2G(第2世代)に変わった。専門家は、中国当局はネット規制のため、意図的に通信速度を低速化したと指摘した。
中国では年一度の政治行事である両会(全国人民代表大会と全国人民政治協商会議)の開催を迎えた。3月3日中国当局の国政諮問機関、全国人民政治協商会議(政協)第13期全国委員会第2回会議が北京で開幕した。中国共産党中央政治局常務委員で、党内序列4位の汪洋・政協主席は同日、2000人以上の政協委員に向けて活動報告し、中国共産党政権は現在「様々なリスクと課題に直面している」と強調した。