石の里 ぬくもりの里:栃木県・大谷
【大紀元日本10月19日】情を解さない無粋な人間を比喩する言葉に、木石(ぼくせき)というのがある。そのうち木のほうはまだ軟らかく温かみがあるのに対して、石ははるかに無機的で冷感質なものという印象をもっていた。
しかしこの地を訪れて、石にも例外があることを知った。そのような「温かみのある石」を産する土地の名がそのまま石の通称にもなった大谷石(おおやいし)は、建築用の石材として今も日本全国から求められているという。
専門的には流紋岩質角礫凝灰岩というそうだ。今から約2千万年前、日本列島の大半が海中にあった太古の昔に、海底に堆積した火山灰が凝固してできた凝灰岩の一種であるという。それがここ栃木県中央部の大谷には、石材に最適な地層として東西8キロ、南北37キロにわたっている。岩盤の厚さは、地下300メートルまで達するという。
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