植物の5分の1以上「絶滅の危機」

【大紀元日本10月5日】国際自然保護連合(IUCN)などの発表によると、世界の植物の5分の1以上が絶滅の危機に瀕しており、それによる地球環境への悪影響が懸念されているという。

英国王室植物園(Royal Botanic Gardens)と自然歴史博物館(Natural History Museum)、国際自然保護連合(IUCN)の共同研究チームが世界中の約38万種の植物のうち、約4000種を対象に調査したところ、22%が絶滅の危機に瀕していることが分かった。特に、熱帯雨林の植物が危機に直面しているという。

同調査によると、植物の危機の81%は人間の活動によるもので、農業や畜産業などが植物の生息地を侵食したことが原因。

英国王室植物園のステファン・ホッパー(Stephen Hopper)館長は、「植物はきれいな空気と食物、燃料となる資源を人々に提供する役割を果たしている。人類と動物にとって植物は大切な存在であり、植物の絶滅を傍観することはできない」と語った。

今月18日から、名古屋市で生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開かれる予定。IUCNの関係者によると、会議では2020年までに絶滅が危惧されている動植物を救うための目標を設定するという。

(翻訳編集・YJ)