【漢方の世界】汗―「五種の液」のひとつ

【大紀元日本8月25日】「汚い」「くさい」など、とかく現代人からは嫌われがちな汗。だが、これは人体にとって必要不可欠な要素である。風邪をひいたり、スポーツをしたり、食事を取ったりして体温が上がると、汗が分泌される。この汗は、蒸発するときに皮膚の熱を奪ってくれるために体温が下がる。一方、このような正常な汗のほかに、病的な汗もある。

漢方では病的な汗を「自汗」と「盗汗」の二つに分ける。どちらも、汗をかくべき理由もないのに出る汗のこと。「自汗」は起きている時にかく汗を指し、「盗汗」は眠ってからかく汗を指す。

自汗は「陽虚」、盗汗は「陰虚」によるものと考えられている。すなわち、自汗は陽気が不足し、盗汗は陰液が不足している状態のこと。したがって漢方治療の際には、自汗に対しては陽気を補い、盗汗に対しては陰液を補うようにする。

▶ 続きを読む
関連記事
毎日見ている舌に、体からの重要なサインが隠れているかもしれません。色や形、舌苔から読み解く中医学の知恵と、現代研究が示す健康との関係をわかりやすく解説。
えのきは肺を潤し、鮭は脾と腎を補う。きのこで腸を整え、体の土台を支える冬の免疫養生レシピを紹介します。
冬は体がエネルギーを蓄える季節。肉を食べすぎて胃腸が疲れやすい今、酸味と甘味で肝と胃腸を整える「酢豚」が、消化不良やだるさの予防に役立ちます。
肺が弱りやすく、肝の高ぶりも出やすい季節。ほうれん草やもやし、肉を組み合わせた韓国式ビビンバで、気血の巡りを整え、体を内側からやさしく立て直します。
焼きみかんは、果肉の潤いと皮の温める力を合わせ、肺をやさしく整える伝統の食養生。のどの乾きや痰、長引く咳を和らげ、冬の体調管理に役立ちます。