【漢方の世界】汗―「五種の液」のひとつ
【大紀元日本8月25日】「汚い」「くさい」など、とかく現代人からは嫌われがちな汗。だが、これは人体にとって必要不可欠な要素である。風邪をひいたり、スポーツをしたり、食事を取ったりして体温が上がると、汗が分泌される。この汗は、蒸発するときに皮膚の熱を奪ってくれるために体温が下がる。一方、このような正常な汗のほかに、病的な汗もある。
漢方では病的な汗を「自汗」と「盗汗」の二つに分ける。どちらも、汗をかくべき理由もないのに出る汗のこと。「自汗」は起きている時にかく汗を指し、「盗汗」は眠ってからかく汗を指す。
自汗は「陽虚」、盗汗は「陰虚」によるものと考えられている。すなわち、自汗は陽気が不足し、盗汗は陰液が不足している状態のこと。したがって漢方治療の際には、自汗に対しては陽気を補い、盗汗に対しては陰液を補うようにする。
関連記事
立春のころは気が動き出す一方、体が追いつかず不調を感じやすい時季。ねぎま鍋は巡りを助けながら内側を養い、陽気がのびる流れをやさしく支えます。
2026年・丙午年は水の力が強まりやすい年。冷えが心や脾を傷めやすく、動悸や不安、胃腸の不調が起こりやすいと『黄帝内経』は示します。今年の養生の要点を解説します。
真冬の強い冷えは心の働きを弱め、動悸や不安感を招くことがあります。さつまいも・生姜・黒糖を組み合わせたおかゆで、体を温め血を養う養生法を紹介します。
柚子皮の香りは気を巡らせ、果肉は潤し、はちみつはやさしくまとめる。はちみつ柚子茶にひそむ陰陽の調和と、心を整える食養の知恵を解説します。
70歳を過ぎた林さん(仮名)は長年便秘に悩まされ、ひどい時には4~5日間排便がないこともありました。さらに、彼 […]