【大紀元日本7月29日】
1.「共産党がなければ新中国はなし」
4)共産党は中国に何をもたらしたのか
一世紀近くの歴史を振りかって見ると、「三座の大山を押し破り」「人民が立ち上がり、解放されることを導き」した中共自身こそ、中国人民の頭上にある重荷たる大山であることが分かってくる。
中共の歴史、正しく暴力闘争の歴史、思想闘争の歴史と権力闘争の歴史である。大衆運動は次々と後が絶えない。「鎮反(反革命分子鎮圧運動)」、「粛反(潜行反革命分子粛清運動)」、「三反(腐敗官僚を対象とした、汚職・浪費・官僚主義に対する反対運動)」、「五反(贈賄・脱税・国家資材の横領・手抜きとごまかし・国家経済情報の盗漏に対する反対運動」、暦次思想批判、社会主義改造、「反右(反右派闘争)」、「大躍進」、「反右傾」、「四清(農村基層幹部を対象とした、政治・思想・組織・経済の粛清運動)」、造反権力闘争、「清階(革命部隊の中の階級の敵を粛清する運動)」、一打三反(反革命分子に打撃を与え、汚職、窃盗、投機売買に反対する運動)、批林批孔(林彪と孔子[儒教]をともに批判する形をとりながら、周恩来らを政治的に批判しようとした運動)、文化大革命、批_deng_反撃右傾巻返し、反自由化、六・四天安門、法輪功弾圧……毎回の運動は国家と人民に大きな衝撃を与えた。中共政権は中国人民を前代未聞の奴役状態に強いられ、如何なる非共産政権とも中華民族にこれほど深刻な災難をもたらすことはなかった。
(1)売国行為
1999年12月9、10日、中共の党首・江沢民は北京に来訪したロシアエリツィン大統領と「中華人民共和国とロシア連邦政府が中ロ国境東西両段画定に関する協定」を締結した。当該協定によれば、スタノヴォイ山脈より南、アムール川より北の所謂「外興安嶺地域(外満州)」、唐努烏梁海(タンヌ・ウリャンハイ)地区及び庫頁島(樺太島)を含む百万平方キロメートル以上の、これら歴史上において非法に占領された中国の領土を正式にロシアに帰属することと決めた。2001年5月、江沢民はまたタジキスタンと協定を締結し、二万七千平方キロメートル近くの争議のある土地をタジキスタンに帰属させた。
江沢民は、少なくとも数百万平方キロメートル以上の不法に占領された中国の領土(黄色部分)を正式にロシアに帰属させた(大紀元)
江沢民は外部からの支持を得、自己の権力を強固たるものにさせるため、ブラックボックス作業を行い、「条約法に関するウィーン条約(Vienna Convention on the Law of Treaties)」に基づく一切の無効になる一連の中・露不平等条約をすべて認めてしまい、本来ならば、香港やマカオのような祖国へ帰還できる土地をロシアへ帰属させ、中華民族の生存発展の道を自ら閉ざした。中共の中央高官たちは、江の売国行為が一旦暴露されたら、必ず中共の統制の危機をもたらすこととなるのを分かっていたので、江沢民と一蓮托生のような運命共同体とならざるを得なく、極力その事実を隠そうとした。
(2)環境破壊
共産党は極端に高慢な態度を取り、一切の自然法則を軽視する。その政権を建てる前の三十年、天と戦い、地と戦い、人と戦い、経済発展はまったく進歩していなかったのに、却って自然環境は深刻な破壊を蒙った。改革開放後、経済の高度成長を一面的に強調し、鳥を殺して卵を取り、寅年に兎年の飯を食い、生態資源が過度に開発されてしまった。中国は目下世界で最も汚染された国の一つとなった。共産党によって残された生態環境は、生々代々にこと土地で生存し続けてきた華夏子孫をこれ以上生存させられない境地へ陥らせた。
中共環境保全総局の資料によれば、目下中国の酸雨による被害を受けている地域は国土の三分の一にまで及んだ。空気の汚染により、全国四億人以上の都市部の住民が汚れた空気を呼吸せざるを得ない。1,500万人がそのために上支気管疾患や呼吸器の癌を病んだ。水の汚染は、日増しに緊急状態になる水資源を雪に霜、七大水系のうち、劣五級水質は41%を占める(注:劣五級とは、水としての機能を失い、灌漑や鑑賞にも適しないレベルを指す)。3.6億の農村人口は安全な水を飲むことができない。都市部へ流れている川の90%以上が厳重に汚染されている。汚染によりもたらした所謂癌村は西の新疆から東の黒竜江、南は雲南、広東、北は内モンゴルまで、ほぼ全国に及んでいる。このほか、中国は90%以上の天然草原の退化が進み、毎年200㌶の草原が退化され、砂漠及び砂漠化された土地の面積は174.3万平方キロメートルに達した。またそれが毎年3,436平方キロメートルの速度で拡大し続けている。この面積は大規模な行政単位である郡に相当する。耕地がその他の目的で使用されたため、目下中国では耕地を失った農民の数は4,000万人に上る。またそれが毎年200万人の規模で増え続けている。
一人当たりの土地面積や自然資源の保有量からすれば、中国はもともと世界で低い水準にある上で、上記のような状況で発展し続けたら、近い将来、中国は耕す田圃もなければ、飲める水もなくなり、安心に吸える空気もなくなる。これは絶対危言聳聴のような話ではない。今になって、中共も「持続的発展」を強調し始めたが、すべてが自身の統制を目的とする中共の近視眼的特徴からすれば、これは単なる飾りの言葉に過ぎないである。今日、中国の多くの生態的災難によってもたらした結末はすでに逆転不可能な状況となり、これは中華民族全体の災難と言わざるを得ない。
(3)国民に対する虐殺
中共が建政以来、暦次の政治運動の中で殺した国民の数は四千万人に上り、三年大飢餓期に餓死した四千万人を加えれば、中共により命を落とした中国人の数はなんと八千万人。国内・海外の学者がすでに公表された歴史資料に基づき、度重なる資料研究・統計の結果、上記の数字を算出した。ただし、中共が公表した資料は大体隠蔽されたものが多く、その数字は縮小された可能性が十分考えられるので、実際の数字はこれより多くなるはずであり、これより少なくなることはない。
中共の人殺しはやむ得ないことだという人がいる。この観点は反駁する値にもならない。中共建政当初、連年の戦争により、中国の国民は精神的には大変疲れ果てて、新政権に対して希望を大いにもった。(この状況の下では)中共は当然天下を赦し、政治協商制度と各種法律を完備し、大いに経済を発展させるチャンスがあったはずである。しかし、中共は殺戒を開き、急進的な政治運動を行い、人殺しにより恐怖を作り上げ、独裁政権を一挙に立ち上げ、民主党派は政治花瓶と化した。
中共は理想のため人殺しをするという人もいる。曰く、毛沢東は人々が平等になる社会主義制度を作り上げるためだ、ある一定の犠牲はやむを得ないことだという。この種の詭弁はもっと荒謬である。ヒトラーや東条英機の人殺しも彼らの所謂「理想」のためではないだろうか。
これらはすでに過去のことだ、今の中共はもう人殺ししていないではないか。という人もいる。いや、中共の人殺しは止めたことはない。違ったのは、以前は堂々として人殺しをしていたが、今はこそこそしとした人殺しに変わっただけである。以前の人殺しの目的は恐怖を作り上げ、その独裁政権を維持させるためであって、今の人殺しは、それを一つの複雑の産業に変え、例えば、法輪功への迫害、生きたままの法輪功の学習者の臓器を取出し臓器売買に走り、莫大な利益を獲得する。
(続く)
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