流行語で読み取る激変の中国(39) – CCTVニュース番組から大発見 –

【大紀元日本6月9日】CCTVは中国中央テレビ局の略称である。「中国共産党の喉」と位置付けられているCCTVは、もはや嘘つきの代名詞となっている。流行語「人間としてCCTVになりすぎてはいけない」も、中国人のCCTV観を示していると言えよう。

しかし、CCTVは情報統制や世論制御で有名であるだけでなく、ニュース番組で数十年一貫した決り文句も中国国民の反感を招いている。もちろん、「党の喉」であるCCTVは、そのニュースでの表現が変われば、その体質が変ったことを意味するのだが。

中国人にとって、下記のようなCCTVの言語表現はごく普通で、何の変哲も違和感もなさそうである。今回の順口流で「大発見」という表現をとったのは、おそらく読者の注意を引くための戦略だろう。

《CCTV新聞聯播的驚人発見》 「CCTVニュー番組から大発見」

  開会没有不隆重的, (開会は、いつも盛大)

  閉幕没有不勝利的。 (閉幕は、いつも成功裏に)

  講話没有不重要的, (談話は、いずれも重要)

  決議没有不通過的。 (決議は、いつも可決)

  鼓掌没有不熱烈的, (拍手は、いつも熱烈)

  人心没有不鼓舞的。 (人心は、いつも鼓舞される)

  領導没有不重視的, (指導者は、いつも国民を重視)

  進展没有不順利的。 (進展は、いつも順調)

  問題没有不解決的, (問題は、いずれも解決される)

  完成没有不超額的。 (完成は、いつも予定以上)

  成就没有不巨大的, (成果は、いつも巨大)

  竣工没有不提前的。 (竣工は、いつも繰り上げ)

  接見没有不親切的, (会見は、いつも親しみ深い)

  中日没有不友好的。 (中日関係は、いつも友好的)

  中美没有不合作的, (中米関係は、いつも協力的)

  交渉没有不厳正的, (交渉は、いつも厳正)

  会談没有不圓満的。 (会談は、いつも円満)