タバコの空き箱、動くエコ自動車に変身=中国

【大紀元日本6月4日】中国西安の大学生5人が先月31日、1万280個のタバコの空き箱を再利用して造ったエコ自動車を発表した。「世界禁煙デー」にあたるこの日、学生らは製品の発表とともにキャンパスのクリーン化や禁煙を呼びかけた。エコ自動車は、発案から完成まで約1年かかったという。

発起人の孫勇敢(ソン・ヨンガン)さんは西安機電信息学院の学生で、日ごろからキャンパス内で喫煙する学生が増えていることに不安を感じていた。捨てられたタバコの箱で禁煙を呼びかけるためのオブジェを制作していたところ、エコ自動車の製作に思いあたった。エコ自動車のアイデアは自動車エンジニアリング学科の教師たちからの支持を得て、昨年10月、学校の「自動車研究開発センター」で製作されることになった。教師たちの指導のもと、鉄筋などの廃材と電気機械、ブレーキシステム、変速機などを装着し、総重量僅か300キロのリサイクル・エコ自動車が完成した。キャンパスにいる2500名の学生たちもタバコの箱の収集に協力したという。

孫さんによると、完成間近の3カ月は毎日明け方3時まで働いたという。肉体的には辛いが、とてもやり甲斐のあることだと話している。

(翻訳編集・豊山)