西南部大干ばつ 6ヶ月も遅れた対応・持続不可能の水利政策=中国国土計画専門家にインタビュー(一)
【大紀元日本4月5日】森林被覆比率50%以上、全国の水資源の70%を占める中国西南部5省。中国の水資源分配において、常に南部では洪水、北部では干ばつという「南涝北旱」の特徴だった。かつて「空気から水が取れる」ほど豊富な水資源の中国西南部は、現在土地は枯れて作物が育たず、水運航行も絶たれ、ダムは干上がる。飲み水さえもなく土地を離れた農民は百万人以上にも上るという。
09年7月以来、中国西南地区では百年に一度といわれる干ばつが続いている。今春も温度が高く雨の少ない天気が続き、中国西南地区5省市区の干ばつによる被害人口は5千万人に達した。また2千万人の飲用水確保が困難で、特に雲南、貴州が深刻な状態だ。
原生林が豊富で天候がずっと順調だった中国西南部5省は、なぜ今回、このように深刻な干ばつに見舞われたのか。昨年7月に発生したこの干ばつ問題が、なぜ今年3月まで取り上げられなかったのか。ダムが数多く建設されているのに、なぜ飲用水さえ保障されないのか。このような局面を救う手立てはないのか。中国国土計画専門家で、『三峡工程36計』の著者である王維洛氏(現在ドイツ在住)が今回の干ばつに至った原因と現状、中国政府の水利政策などについて、記者の疑問に答えた。
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