縁(円)を大切にする「心」のアーティスト、林世宝さん(5)

【大紀元日本11月6日】林さんの尊敬する画家は「山下清」です。純情で素直な人柄に惹かれた林さんは、彼の展覧会へは十数回見に行ったそうです。当初は日本中を自由気ままに放浪した彼のような画家になるのが、夢だったのですが、アメリカでごがあり、日本人の奥様と結婚、現在二人のお子様の立派なお父様です。これも人生の中の大事なご縁で大切にされています。

「日の出1」(2009年、60×80センチ、アクリル画)(写真・林さん提供)

「日の出2」(2009年、60×80センチ、アクリル画)(写真・林さん提供)

林さんの絵の特徴は、ご存知のように丸と四角が主体です。四角はキャンバスで、は心象風景を表しています。たとえば太陽も、月も、地球もみんな丸く、妊娠した女性の体内にいる赤ちゃんも丸くなっています。林さんが求めて描いてきたものはこの丸い形です。

「盛」(2001年、100×120センチ、ミックスメディア)(写真・林さん提供)

「牛」(2009年、60×240センチ、アクリル画)(写真・林さん提供)

絵画の技法は、キャンバスの上に墨を流し、日本画で勉強したゴールドをよく使います。水墨画の技法に日本画、版画、彫刻を融合した新しい技法を採用しています。

「花の譜」(勝利の花)(写真・山崎)

私の家にある林さんの作品です。この絵は勝利の花を意味しています。林さんはスポーツ選手が花束を観衆にかざして勝利をアピールしたのにヒントを得て創作したそうです。

T-シャツを売って林さんの「集夢計画」にボランティア参加する人たち(写真・林さん提供)

最後に、林さんの今までの作品に関する感想とこれからの夢を語ってもらいました。

すばらしいといわれる芸術作品も、世に出るチャンスを与えてくれる支援者なくしては、生まれてこないのも事実です。一番最初の記事に紹介させていただいた私の代表作と言われる『百万枚のペニー像』(平和行進曲:Penny for Peace )の制作にあたっては、数千人の方々の協力なくしては完成できませんでした。いただけるペニーの数は少なくとも自分の足で電車やバスを乗り継いで、ご連絡いただいた方の一人ひとりのご自宅まで伺いました。そのためにペニーパーテイーを20回以上開いていただき、ニューヨーク周辺だけではなく、コネチカットやワシントンDCまで足を運びました。ペニーを集めにというよりは、声をかけていただいた皆さんの大切な温かい心を集めてきて作品を作らせていただいたといったほうが、表現としてはぴったりです。

数万人の米国民の平和を願う心そのものであるペニー像が、米国から原爆を落とされた広島に贈られたのは本当に意味があると思いました。平和行進曲は未完成の完成品なので、これからも平和の行進は続きます。またチャンスがあれば、人々の願いを込めた作品を再び日本に送りたいと思います。

林さんの映画制作への夢である「集夢計画」に皆様のご協力をお願いいたします。詳しくはこちらをご覧ください。林さんの作品も鑑賞できます。

(山崎=NY)
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