【大紀元日本1月9日】中国で昨年問題となった三鹿粉ミルクの賠償がまだ正式に始まらず、有害粉ミルク製造企業への問題追及も始まったばかりというのに、新年早々、中国大陸では有害粉ミルクの疑いがある事件が発生した。
中国浙江省湖州長興県の李家巷鎮で生後60数日の男児・李駿傑ちゃんが1月3日、「雅士利」ブランドの粉ミルクを与えられた後、嘔吐や下痢症状が現れ、翌4日朝、運び込まれた病院での救命処置の甲斐なく死亡した。死亡原因は司法解剖後に明らかになるという。
報道によると、駿傑ちゃんの祖父・李正山さんの話では、孫は生まれた後2日間だけ「貝因美」の粉ミルクを飲んだだけで、その後はずっと母乳で育てられてきた。ここ数日、母親が風邪をひいたため粉ミルクに変えたという。母乳を与えなくなって「貝因美」ブランドの粉ミルクを与えていたが、3日で使い切ってしまったため、自分が蘇惠スーパーマーケットへ行き400gで48元の「雅士利」ブランドの乳児用粉ミルクを買って来たという。
1月3日午前、正山さん夫妻が新しく購入したこの粉ミルクを孫に与えたところ、午後4時半から嘔吐と下痢をし始め、泣き続けた。ようやくあやして寝かしつけたが夜中に又泣き出したため、翌4日午前4時半に県内の病院へ連れて行ったのだという。「孫を連れ、病院に着いたのは5時過ぎだった。心拍と呼吸が無く、30分の治療後に死亡したことを告げられた」という。
「孫は健康で、どこにも問題はなかった」。駿傑ちゃんの家族は「雅士利」の粉ミルクの品質に問題があったのではないかと見ている。
現在、李家巷鎮の蘇惠スーパーマーケットにある同銘柄の残りの粉ミルク5種類が差し押さえられているという。駿傑ちゃんの家族は粉ミルクの検査結果が出た後、司法解剖を行うかどうか考えると伝えた。
乳児死亡事件発生について、関連する広東・雅士利グループはまだ対応を打ち出していない。
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