「十一国殤日」に迫害停止訴える

【大紀元日本10月2日】今から59年前の1949年10月1日、中国において「中華人民共和国」と称する、ソビエト連邦に次ぐ巨大な共産主義国家が建てられた。革命により旧社会を破壊して作ったその国は、自らを「新中国」と呼んで自画自賛した。

しかしこの59年間、中国の実態はどうであったか。その国名とは正反対に「共和」は皆無であり、「人民」を大切にする態度は微塵も見られなかった。

そればかりか、暴力による恐怖政治と、巧みなプロパガンダで人民を洗脳し、支配者である中国共産党にとって邪魔な者はことごとく抹殺するという、恐るべきモンスター国家となったのである。

とりわけ1966年から始まった「文化大革命」によって、中国の伝統文化はことごとく破壊されてしまった。貴重な歴史遺産や文化財は打ち砕かれ、中華民族が数千年に渡って成熟させてきた精神文化はすべて「迷信」のレッテルを貼られて攻撃された。何の罪もない学者や知識人が、狂気のような批判闘争大会の生贄となって殴打され、虐殺され、あるいは発狂して自殺した。

共産中国の建国以来その犠牲となった人は、大飢饉による餓死も含めて、8000万人とも言われている。

このような祖国の惨状を知る海外在住の華人は、共産主義者に祖国を強奪された日として、この10月1日を、中共のいう「国慶節」ではなく、「十一国殤日」と呼んでいる。

2008年10月1日午後6時から同9時まで、日本に在住する法輪功学習者約60名が東京・六本木の中国大使館前に集結。中共の迫害によって殺害された同胞へ追悼の祈りを捧げ、法輪功迫害を即時に停止するよう中国大使館の正門へ向かって横断幕を広げ、静かな抗議をおこなった。

また、NPO法人日本脱党支援センターのメンバーも駆けつけて、代表者が中国大使館前で声明文を読み上げ、いまや中共からの脱党者が4300万人を超え、中共解体が世界の大潮流になっていることを告げるとともに、法輪功への迫害およびすべての人権迫害を直ちに停止することを強く求めた。

(記者・牧)
関連記事
中国は台湾周辺で過去最大規模の軍事演習「Joint Sword2024B」を実施し、台湾封鎖の準備を進めている。習近平政権は軍事力で台湾を孤立させる構えを見せ、国際社会への威圧を強めている。この封鎖が失敗すれば中共は…
米大統領選で誰が次期大統領になっても、米経済の減速が来年に懸念され、複数の専門家が指摘しています。
前回の続き妊婦や子供も容赦なく惨殺 日本人が忘れてはならない「通州事件」 2024年2月6日に掲載した記事を再 […]
最新の研究によると、地球温暖化の原因はCO2増加ではなく、雲量の減少で太陽光をより多く吸収したことにあると判明。気候変動の本当の原因は何なのか?IPCCの主張に異を唱える科学者たちが示す、新たな温暖化メカニズムに迫る
中国では資本逃避が続き、2024年には2540億ドルに達した。政府の厳しい規制や経済的問題、さらに台湾問題が資本流出を加速させている。政府の短期的な刺激策も信頼回復には不十分で、今後も資本流出と投資低迷が予想される