中国四川省大地震、未だに6万人行方不明
【大紀元日本5月15日】中国四川省汶川県で地震発生後、汶川県における死者が1万2千人、負傷者は約3万人に上り、瓦礫の下には2万人が残っているとみられ、さらに6万人以上が行方不明になっている。四川、甘粛、陜西、重慶、雲南、山西、貴州、湖北など8の省・市は地震による倒壊または亀裂した家屋が340万軒以上に上っている。汶川県、北川県などの被災地では電気・水道の供給は依然として中断している。さらに、大雨におよび交通の中断によって、救助作業をさらに困難にした。今回の大型地震は中国国家地震センターでは、マグニチュード(M)8・0と発表した。
地震発生1日経過した汶川県からようやく、全県10万5千人の人口の内、3万人あまりの安全が確認されたが、6万人余りは行方不明になっていることが明らかにされた。汶川県の王斌県委書記は、汶川県、威州、綿逓地区の農民の家屋の殆どが倒壊し、汶川県の一部の家屋が倒壊し、大部分の家屋は危険な状態に陥っているとし、全県の3万人あまりの住民は余震を恐れて自宅に戻れないと示した。震源地の映秀、漩口、臥龍地区に関しては、未だに通信、交通が寸断されたままだ。
映秀鎮について、アバ・チベット族自治州政府応急弁(緊急事態対策事務局)の王斌氏は、現地入りした政府関係者から、全鎮1万2千人あまりの人口は今回の地震で殆どが全滅したとし、生存者は2300人のみであることを明らかにした。汶川県の交通・通信は全部寸断されて、衛星電話1つのみで外界と連絡を取っている。汶川県の道路・橋がすべて倒壊し、大型救助道具は被災地に入れず、なすすべがない状態だ。
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