国際婦人の日、女性直訴者らも拘束=北京

【大紀元日本3月11日】国際婦人の日の3月8日、中華全国婦女連合会(以下、全国婦連)へ直訴する予定だった中国全国各地から多くの女性直訴者は、計画情報が事前に漏れたため、到着した直訴者らの一部がすでに待機していた多くの警察に連行された。他の直訴者はこの状況下に行動を中止し、直訴活動は失敗に終わった。

目撃者によると、3月9日にも女性直訴者らはグループに分かれて、全国婦連に出かけたが、全国婦連前にはすでに6台の警察の車および百人近い警察が待機していた。現場では、数人の直訴者が強制連行されたのを目撃したほかの直訴者らは、恐れてその場を去ったという。

一方、台湾公民の張平男さんと大陸出身の妻・黄柳紅さんは5年前に広西省柳州で多くの店舗を購買し、合法の権利書を所有しているにもかかわらず、不動産権利は地元の政府関係部門に突如に取り消された。張さんは、助けを求めても解決の糸口が見つからない状況下、4世帯の一家10人が何度も直訴するために上京した。しかし、解決の兆しは見えない。

黄さんの80歳の老母は9日に全国婦連へ直訴をする予定だったが、警察の数の多さに驚いて、直訴を止めた。

全国婦連へ直訴する人々を遮り、連行する警察

妊娠8ヶ月目の黄さんは広西省柳州の他の立ち退きされた住民たちと、天安門広場でチラシを配ったときに拘束されたが、3月6日にも20数人の直訴者は地元政府に派遣された30数人の警察に強制送還された。

黄さんによると、妹の黄柳絹さんは広西省に連れ戻され、栄軍派出所に監禁されたがすぐに黄村派出所に移送された。家族は妹の解放を求め派出所を訪ねると、警察側は妹の拘束を否認した。黄さんの妹は、現在音信不通になった。また、9番目の妹・黄柳青さんも地元政府によって、ホテルの一室に軟禁された。黄さんは2日間にわたりストライキをした。地元政法委関係者は、11日に会議にて黄さん一家の問題を解決すると言い残して去ったという。

一方、地元政府は親族全員を連座させようと、黄さんの家族全員に対して大勢の警官を使い監視した。黄柳紅さんは、「地元政府は合計60人の警官を派遣し、自宅を監視している。私は自宅には戻らない、戻っても問題解決はない。政府はいつも人を騙しているのだ。昨日は同じ出身地の者4人が拘束された」と語った。

妊娠8ヶ月目の黄柳紅さん

中国共産党(中共)の両大会開催期間中、天安門広場で訴える直訴者は毎日のように現れ、そして、逮捕されている。政府は、直訴者が車の中から外へ向かって訴えるチラシを投げ出さないように、天安門広場を通るすべてのバスに対して、警察2人が配置され、バスの中を監視する。また、天安門広場で降りる乗客より、安保関係者の数がその倍はいるのが現状。

ビデオ:中共の両大会開催期間中、直訴者が車中から訴えるチラシを外へ投げ出さないように、天安門広場を通るすべてのバスに対して、警察2人が常に車上で監視している。



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(記者・古清児、翻訳/編集・余靜)
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