【文化論エッセイ】経世済民

【大紀元日本12月23日】わが国は、一説によると隣国である中国と2600年の付き合いがあり、その文化的な恩恵に浴するところは、奈良飛鳥時代の大宝律令を始めとして、火を見るよりも明らかである。

身の回りを見ても、日本人が愛してやまなく、今や日本独自の文化ではないかと思われるぐらいの餃子とラーメン、日本語表記中の漢字(本家では皮肉なことに簡体字になってしまったが・・)、亡国の遊戯として発明された麻雀などなど枚挙にいとまがないくらいだ。

しかし、清朝から最近では80年代の改革開廟xun_ネ降、日本から中国へ輸出された文化もある。その代表的なものが「経済」という概念だ。これは、中国の隋朝時代に著された古典『文中子』に見られる「経世済民」がその元となっている言葉なのだが、その本来の意味は「世を経(おさ)めて、民衆を救う」ということで、広くは国政を意味し、今のような貨幣利殖というような、物質的な繁栄という限定的な概念ではなかった。

▶ 続きを読む
関連記事
研究では、生物学的年齢は生活習慣によって変わることが判明。運動、食事、睡眠、喫煙・飲酒の回避、ストレス管理の5つを改善するだけで、老化を遅らせ、寿命を延ばす可能性が示された。習慣の見直しは何歳からでも効果があるという。
初めての心不全・脳卒中の影に、実は99%以上が共通の4つの兆候を抱えていた――最新研究が示した「見逃しやすい危険信号」と、予防のために今すぐ見直すべき生活習慣をわかりやすく解説します。
人気食材アボカドには、歴史・性の健康・怪我・アレルギー・動物毒性まで意外すぎる秘密が満載。読むほど驚きが続く「7つの知られざる真実」をご紹介します。
数百年前の喫煙習慣が、なんと骨にまで刻まれていた──。最新研究が明かした「骨が語る喫煙の記憶」は、健康観を揺さぶる驚きの事実です。
浜崎あゆみの上海での公演がキャンセルされた後の行動に称賛が集まっている。中共政府の常軌を逸した日本への外交攻撃に巻き込まれたが、今回のトラブルはかえってチャンスを広げる結果となるかもしれない。