【ことばの豆知識】♪勉強しまっせ、引越しの○○♪

【大紀元日本12月20日】もう10数年前になりますが、♪勉強しまっせ、引越しの○○♪というCMを見て、日本に来て数年になる中国人の知人が、「何を勉強(学習)するの?」と聞いてきました。

中国語の『勉強』ということばは、孔子の孫・子思が著したとされる『中庸』にすでに見られ、読んで字のごとく、「強いて勉める」ということでした。何事かを懸命に行うということです。その際、能力や条件が不足していながらも懸命にやれば、「やっとのことで」ということになるし、他の人から懸命にやるよう強いられた場合は、「しぶしぶ」ということになります。現代中国語も基本的にはこの意味を引き継いでいます。

一方日本語も、古くにはこれらの意味で使われていたのですが、現代では一般的に「学ぶ」という意味で使われます。両者は一見無関係に見えますが、「強いて勉める」対象が学問や技術の習得であった場合、それが正に「学ぶ」ということになります。この用法は明治のころから広く使われるようになったようですが、現代では【学問や技術の習得】に強いて勉めることに限定された結果、「学ぶ」義に特定されたものと考えられます。

▶ 続きを読む
関連記事
抗生物質だけでなく、身近な薬も腸内細菌に影響する可能性がある――。中医学では胃腸を「土」にたとえ、体を育てる基盤と考えてきました。腸の乱れを別の角度から見直すヒントです。
むずむず脚症候群はパーキンソン病リスクと関連する一方、治療薬が発症を抑える可能性も示されました。最新研究が明かす両疾患の意外な関係と、正確な診断の重要性を解説します。
冬になると腰や膝が冷え、関節が動かしにくくなる――。中医学では、こうした不調は体の内側の冷えと関係すると考えられています。かぼちゃと小豆の「いとこ煮」は、巡りを整える養生食として親しまれてきました。
透析患者の命を脅かす心筋梗塞リスクを、魚油が大きく下げる可能性が示されました。大規模臨床試験が明らかにしたオメガ3の効果と注意点を解説する注目の研究報告です。
抜け毛や白髪は年齢だけの問題ではないかもしれません。中医学では、髪の状態は「腎のエネルギー」と深く関係すると考えられています。下半身の簡単なストレッチが、髪の健康を支えるヒントになる可能性も。