【ショートストーリー】強運の男
【大紀元日本11月29日】ある所に、もって生まれた心根の優しい強運の男がいた。どういう所が強運かというと、くじというくじ、賭けという賭け、当たらないものはないという様であった。
男はまた、心優しい男でもあった。幼小の頃は公園に降りる小鳥たちに残飯の米をやり、小学校にあがってからは、なぜか「苛められっ子」を身を呈して庇う珍しいタイプでもあった。
この男の強運を発見したのは、シングル・マザーの母親であった。若くして後家になった母親は、何の気なしに引かせた神社のおみくじが、すべて「大吉」であるのに驚いた。一計を案じた母親は、試しにこの子供に千円を持たせ、宝くじを買いに行かせた。案の定、そのくじは一等賞で、程無くして母親は若い男と行方を晦ましてしまった。
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