【中国のことわざ】病入膏肓
【大紀元日本11月22日】【病入膏肓 bìng rù gāo huāng】病膏肓(こうこう)に入る。病気が重くなって良くなる見込みが全くない。転じて、悪癖や弊害などが手のつけられないほどになること。
春秋時代、晋の景公は重い病気にかかり、秦から名医の緩を呼んで診てもらうことになった。緩が到着する前に景公は夢を見た。その夢に、病魔が二人の子供になって現れ、その一人が、「緩は名医だから、きっと私たちをひどい目に遭わせるだろう。どこに逃げたらいいだろう」と言った。すると、もう一人が「薬の届かない肓(=横隔膜)の上、膏(=心臓)の下に逃げ隠れれば、名医でさえ私たちをどうすることもできないだろう」と言った。その後、緩が到着し、景公の病状を診察した後、「この病気は治すことができません。病魔が肓の上、膏の下に入っているので、処置なしです。針も届かず、薬も効きません。」と言った。景公は「さすが名医である」と言って、手厚く礼物を与えて、緩を帰国させた。その後、程なくして景公はこの世を去った。
出典:魯・左丘明《春秋左氏伝・成公十年》
(編集・縁修、瀬戸)
関連記事

「身近にあるありがたさ」を忘れがちな私たちに贈るイソップ物語。プラタナスの木が教える、感謝の大切さと謙虚さを再確認できる話です。

豪華な装飾品を誇らしげに見せた經侯に、魏の王子は静かに語った。「真の宝とは、誠実な王、忠実な臣下、徳を備えた民である」と。価値とは何かを問う物語。

年齢とともに失われる肌の潤いやハリ。中医学では「滋陰養血」と臓腑の調和が美肌の鍵とされ、真珠粉や漢方素材による内側からのケアと、ツボ押しや美容茶など外からのアプローチを組み合わせることが推奨されています。

食品に使われる乳化剤が、腸内環境を乱し、がん・心疾患・糖尿病のリスクを高める可能性があると複数の研究が報告。日常的に口にする加工食品の“見えない影響”に注目が集まっています。

発酵食品は日本の風土と体質に合った「土」の食養生。五行の観点から見ると、肝を整え脾を助け、腸と心身のバランスを取る伝統的な智慧が込められています。