人権聖火リレー欧州:リトアニアに到着,修道女が伝達大使を務める
【大紀元日本9月28日】グローバル人権聖火リレーは9月24日午後、首都のビリニュスに到着した。人権団体の代表12人と議員ら十数人が受け継ぎ式典に参加し、共産党の罪状追及を強調し、オリンピックは平和、信教の自由の国で開かなければならないと指摘した。
十数年前、リトアニアの国民は自らの力で半世紀にわたる旧ソ連の支配を終焉させた。共産党がこの土地で犯した罪悪と、民主を求める抗争を目の当たりにしたリトアニア人は、今回の人権聖火リレーに深い理解を示した。
9月24日夕、人権聖火リレーは首都ビリニュスに到着し、現地の人権団体代表12人と議員ら十数人が歓迎式典に参加した。国家の独立に貢献した民族の英雄、修道女のサドゥナート( Nijole Sadunait)さんが同国の伝達大使を務め、聖火を引き継いだ。
サドゥナートさんは、「オリンピックと残酷な迫害が中国で同時進行するのは非常に恐ろしいことである(中略)。中国人民は真の自由を勝ち取るために、自ら努力しなければならない」と述べた。
聖火はカテドロス(Katedros)教会を経由する際に、ユザス主教はミサを開き、迫害を受ける人々のために祈祷を行った。
カテドロス教会に向かう聖火(大紀元)
その後、聖火が市内のバジリコ広場に到着し、そこで集会が開かれた。人権団体の代表と議員たちはその場で共同声明を発表し、共産党の罪状を追及すべきであると強調し、オリンピックは平和で、信教の自由が守られる国で開催しなければならないと指摘した。
バジリコ広場での集会現場(大紀元)
ペセリュウナス議員は、「天安門広場で民主を求める大学生が弾圧されたのを、我々はテレビ画面で見た。いまでは、良心の囚人(※)の臓器を強制摘出・売買する犯罪が進行している。大勢の人々が命を失った。その理由を問いただしたい」「人権聖火は、単なる象徴ではない、心の叫びでもある。中国人民に伝えたいのは、あなた達の人権と自由がある未来の中国を支持する」などと発言した。
グローバル人権聖火リレーの次の伝達地は、ラトビアの首都リガ。
主催者である「法輪功迫害真相調査連盟」(略称・CIPFG)は8月9日、ギリシャのアテネで聖火を点火した。活動の主旨は、オリンピックの開催を控える中国において、法輪功への集団迫害が進行していることを国際社会に伝え、と同時に迫害の制止を求める。37カ国の100以上の都市に伝達される予定。これまでには、ギリシャや、ドイツ、チェコ、ルーマニア、オーストリア、スロバキア、スイス、フランスを経由してきた。同活動は中国国内の人権活動家や、農地を失う農民、陳情者などの支持も得ている。
(※)アムネスティ・インターナショナルが提唱している用語で、非暴力であるが言論や思想、宗教、人種、性などを理由に不当に逮捕された人を指す。