5千年前の陶器にも中国舞踊図が
中国青海省大通県で出土した彩陶鉢には、五人一組で構成された三組の人々が手を繋ぎ、同じ方向を向いて大きな輪になって並んでいる図が描かれている。彼らはみな頭に小さなお下げのような飾りをつけ、身体を同じように揺り動かして踊っている。これは「連臂踏歌」といい、民間の歌舞形式の中で現代まで伝わっている。
出土した彩陶鉢は、炭素14法(放射性炭素年代測定法)によって、約5千年~5千8百年前の仰韶文化の遺物であり、年代を確定できた文物の中で最も古い原始舞踊図だということが判明している。
同じく新石器時代の楽舞紋飾の陶器として、甘粛省酒泉県干骨崖で出土した陶缶(筒状の陶器)がある。内外両面に三人一組で構成された六組の女性が描かれている。彼女たちは細腰にスカート姿で、両手を腰に当てて踊っており、韻律感がかなりある。
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