ファンタジー:個人タクシー「金遁雲」の冒険独白(9-3)

【大紀元日本8月25日】「おまえごときには、そう易々とやられないぞ!!」と手元を見たが、肝心の如意棒がない。「おまえの探しているのは、これですか!?」 なんと桃仙女がそれを手にして仁王立ちしている。ここで圧倒的な実力の差を思い知ることになった。仙女が「えいっ」とばかりに如意棒を振ると、それはズンと拡大伸張して、袈裟斬りとばかりに私の首筋をしたたかに打った。私の元神は痺れ、失神し昏倒した。

気が付くと、私は檻の中に居た。まだ猪に食われずに済んだらしい。柵の外では、豚男がクンクンと鼻を鳴らしながら、食事の時を待ちわびている様子だ。仙女は静かにしかし厳かに、「・・・あなたのことは、天界報で詳しく調べました・・なんでも中原の峨眉山で性命双修に成功したとか・・なるほど、霊体が見事に凝っていて、猪の生餌にするには忍びないオトコのようです・・」と語った。ここまではよかったが、仙女はすかさず、「しかし、神桃を盗もうとしたことは確かです・・よって六万年の禁固刑を言いつけます!!」と言い放った。

私は慌てて「ま・・待ってください!いくら高級神世界の時間がはやく流れるからといって、ろ、ろ、六万年は困ります・・あ、そうだ!!ここは豚オトコ以外に男手がありませんでしたね!私を警備員として使ってみませんか?腕は立ちます・・なんせ太極拳の張サンポウとは大の朋友ですから・・」と売り込みに出てみた。禁固刑より懲役刑の方が、解放も早いと思ったからだ。

▶ 続きを読む
関連記事
「胃にやさしい」と信じてきた白がゆ。けれど体質や季節を無視すると、冷えや湿気をため込み、かえって体の土台を弱らせてしまうことがあります。
知らないうちに脳にたまる毒素が、記憶力や判断力を奪っているかもしれません。最新研究と中医学の視点から、睡眠・食事・運動で脳の解毒力を高め、認知機能低下を防ぐ具体策を解説します。
6歳でも発症例が出る子どもの2型糖尿病。原因は食事だけでなく、運動不足やストレスも影響します。専門医が、家族で無理なく続けられる予防のポイントを、最新データと具体例で分かりやすく解説します。
「幼児連れの旅行は大変そう…」と感じている親へ。少しの工夫と考え方の転換で、旅は驚くほど楽になります。実体験から導いた、準備・移動・心構えまで網羅した8つの超実用ヒントが、親子旅の不安を自信に変えてくれます。
長年治らなかったPTSDが、呼吸で変わる――。9・11を生き延びた女性の実例と最新研究から、迷走神経刺激が心と体を静かに立て直し、回復を支える可能性を読み解く。治療に行き詰まる人に、新たな選択肢を示す一篇。