【大紀元日本7月22日】世界で初の商用太陽エネルギー発電所が、スペインのセビリアから南へ25キロほどの日照の強いサンルカ・ラ・メイヤーという都市にある。2001年から約4年の歳月をかけて建造された。
スペイン南部のアンダルシア地方は強烈な日照で知られており、そこに位置するサンルカ・ラ・メイヤーの太陽エネルギー発電所によって、スペインは石油依存から抜け出すことが期待されている。セルビア大学熱力学実験室主任バレリアーノ・ルイス教授によれば、アンダルシア地方は年間320日も太陽日照があるという。
この発電所の建設計画はPS10計画と呼ばれ、624枚の可動式大型「太陽光反射器」鏡面を採用している。この反射器の鏡面部分は120平方メートルあり、集めた太陽光は高さ115mの集光塔の中にある収集器と蒸気タービンへ送られ、駆動タービンにより発電される。
PS10は世界初の集光塔を使用した太陽エネルギー発電所である。また、同地区には欧州最大の低集中型光電システムの光発電所であるセルビア太陽光発電所もあり、この発電所では2013年には300万ワットの電力エネルギーを発電し、18万戸の家庭用電力の需要をまかなう予定である。
EU執行委員会エネルギー執行委員ピエバルガス氏は、この新しい技術は企業の競争力と、欧州の経済力を成長させ、気候変遷に対応し、クリーンエネルギーの新しい選択肢の一つとなるだろう」と話している。
集中型太陽エネルギー発電所は、広い土地が必要なこと以外には、環境に対する影響がほとんどなく、永続的に供給し続けられるという利点がある。
(写真はいずれもGetty Imagesより)
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