ファンタジー:個人タクシー「金遁雲」の冒険独白(7-3)

【大紀元日本7月20日】私が、金遁雲の中で呼吸困難に喘いでいるとき、車窓からヌゥと巨大な猫のような手が入って来て、その爪が左胸に突き刺さった。「くそ・・・・玉帝・・もう終わりなのか!?・・」すると、その爪は私の左胸から五寸釘のようなものを掻きだすと、果たして私の呼吸は一瞬にして格段に楽になった。意識がはっきりと戻ってきたので、ゆっくりと車窓の外を確認してみると・・

「うわっ!妖怪の化猫女!?」それは果たして猫のような女なのか、それとも女のような猫なのか、真っ赤なミニスカートから見える細い脚が扇情的だが、巨大な瞳が暗闇に光って異様だ。いずれにせよ薄暗い墓地前の街灯では、一瞬妖怪に見える。それが、五寸釘をもって立っている。「あんたの胸に突き刺さっていたよ・・」と言うなり、その釘を側溝に捨ててしまった。「・・・き・・きみは妖怪なのか?あれは何のマネだ!?・・」「失礼ね!命を助けられたくせに!・・あれは猫の手『一把抓(イーパーズゥアー)』※よ!いい所に連れて行ってあげるから、私を助手席に乗せなさい!」。

兎にも角にも私は命を救われた都合上、渋々ドアを開けた。すると、歩行の間もなくあっという間に助手席に収まっている・・「私は日本に来て、日本人は沢山乗せたけれど・・助手席に妖怪を乗せるのは、初めてだよ」「だから、それが失礼だと言っているのよ!」と言って、私の向こう脛を蹴って来る・・・すると、金遁雲が「ぐふふ・・」と一瞬笑った。どうも、悪いやつではなさそうだ。「神宮まで・・・]というので、車を発進させた。時刻はもう「丑みつ時」だ。

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