アラブ首長国連邦のドバイでは、男性が運転するタクシーに乗りたくない女性イスラム教徒向けに、女性が運転手を務めるピンク色のタクシーが登場した。
203カ国以上から人が集まり、商業や観光ブームに沸くドバイでは、この女性専用タクシーが新たな流行となっており、現在50台が運行している。
タクシー会社の幹部はロイターに対し「われわれの社会は保守的であり、女性たちは、夜や明け方2─3時に空港に到着した時などに、男性が運転するタクシーに乗ることを好みません」と話した。特に夜中に男性運転手と同乗するのを嫌う女性からの苦情を受け、同サービスを始めたとしている。
ドバイにある空港の到着ターミナルの外では、頭に白のスカーフを巻き、ピンクの帽子をかぶった女性運転手が、ピンクとベージュ色のタクシーで客待ちをしている。運転手の中にはイスラム教徒でない者もいる。
これらの運転手は、フィリピンやシリアなど6カ国から採用し、実際の仕事を開始する前に特別なトレーニングを受けている。
[ドバイ 13日 ロイター]
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