中国メディアの報道によると、人類が人工飼育をしてから初めて野生に戻したパンダ「シャンシャン」が、既に死亡していたことが明らかになった。
報道によると、四川省の「臥竜中国パンダ研究センター」で野生に戻るための訓練を受けていたシャンシャンは、2006年4月に放たれ、新しい環境に慣れてきていると報告されていた。ところが、今年2月、5歳になるシャンシャンの死体が野外の雪中で発見されたという。
研究センターの主任助手・李徳生氏は、シャンシャンは野生に戻ってから、他の野生パンダとの食物争奪戦に負けて、内臓に深刻な傷を負ったものとみている。
シャンシャンは2001年8月25日に同センターで出生したオスで、2006年4月に完全に野生に戻るまで、三年近くの野外回帰訓練を受けていた。
現在、シャンシャンの毛皮は同研究センターに保存され、骨は自然保護区内の一角である「五一棚」地区に埋葬されている。
パンダは、野生が約1,600頭、人工飼育が200頭しか棲息しておらず、世界でも絶滅に瀕している品種のひとつである。
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