全世界華人新年祝賀祭:神伝文化、関東に上陸
【大紀元日本3月14日】全世界華人新年祝賀祭・日本公演(主催・新唐人日本、共催・大紀元)は14日、会場をさいたま市の大宮ソニックシティに移し、中華伝統文化の神髄(神伝文化)を首都圏の人々に伝えた。寒の戻りを感じさせる冷たい風の天候とは裏腹に、会場内は春の陽気のように暖かさに包まれ、中国伝統文化の香が漂っていた。会場入り口には、シルクの光沢がまぶしい色鮮やかなチャイナドレスの女性たちが華やかさを醸しだし、ホールには、後援の(社)いけばなインターナショナルの春をイメージしたダイナミックな大型生け花が観客を迎えた。
午後2時からの公演は15分ほど遅れたが8割近い観衆を集めて行われた。終演後に聞かれた観客の反応は演目については中国伝統文化を真、善、忍という価値観に基づいた芸術として紹介しており、心温まる演目だったという人も多かった。同時に、この瞬間にも中国国内で迫害に苦しんでいる人々がいるということに心を痛めたと言う人もいた。また、日本人観客らからは、さらに共産党が紹介するさまざまな公演ではひたすら政治スローガンを金切り声で叫ぶ印象があったが、ここでは仏教伝来から始まる本来の文化を伝えているという印象を持ったという。
公演のコレオグラファー(振付家)とリードダンサーを務める李維娜(Vina Lee)さんは、観客の反応について、「第一部では静かだったが、第二部にはいると熱い共感を得ながら演じることができた」と言う。また20以上の都市での公演を重ね、いずれの場所でも多くの人の共感を味わった。さらに、中国唐代の文化を最もよく残していると言われる日本で感じたことは、人々の優しさと勤勉さであり、中国唐代の人たちはきっとこのようだったのではないかと感じさせられたという。幕間のあわただしい中、インタビューに応じてくれた李さんは夜の部に向けてあわただしく楽屋入りしていった。
唐の時代は中国史上最も栄えていた時代であり、各種の芸術はその時代に頂点を極めた。たとえば、詩、舞踊、書道、建築および大乗仏教などがその流れをくんでいる。日本人にとっては、今日の公演を最も見るに値するものである。なぜなら、日本は中国の唐の時代の文化を保持してきた国であり、唐の時代の民俗などはいまだに日本人の日常生活中によく見られるのである。
また、日本は隋の時代から遣隋使を派遣し始め、続いて唐の時代に遣唐使を派遣し、しかも唐の歴史289年間のうち、遣唐使の歴史はなんと276年間となっており、遣唐使は唐の始まりから貞観の治と開元の治などの唐の全盛期を経て、少しずつ唐の文化の真髄を日本に紹介してきた。特に京都、奈良という町は中国の長安を模倣して作ったものであり、両都市に保存してきた大量の寺院や街づくりのスタイルには依然として中国の長安時代の影が見える。日本人にとって唐の歴史は遣唐使の歴史であるといっても過言ではない。
ある男性は「『創世』の背景に大明宮の絵がありましたが、それを見ると親近感を覚えます。さすがに中国ですね、奈良付近のお寺、たとえば法隆寺、東大寺、その建築スタイルは中国からの影響が大きいですが、大明宮の規模、気勢に比べるとまだ程遠いです」と述べ、さらに中国大陸のものとはどのように違うのかについて「内包の深さを感じた。中国文化の真髄、また中国伝統にある天や神仏を敬う精神を実感した」と驚きを示していた。
中国人の友人から知らされて公演を観に来た大曽根信子さんは、「中国のこのような公演は初めて、満州族やチベット族など、さまざまな民族の特徴が出ていてよかった。特に、最後の太鼓の演技は素晴らしかった」と感想を述べた。「法輪功の迫害がいまだに続いているのを知って驚いた。日本のメディアがほとんど報道していないのはどうしてなのか」と中国で起きている迫害の事実が隠蔽されていることに憤り
「中国で起きていることを、日本のメディアはなぜ伝えないのか」と話す大曽根さん(大紀元)
を示した。
ブランドファッションの会社を経営する吉沢さんは、第1部の後の休憩時間に、「『創世』の音楽はとてもすばらしく、涙が出た。中国の文化は悠久の歴史を持っており、この上なく美しいということが感じられる。人類は天国からこの人類社会に下りてきたので、みなそれぞれ異なる生活方式であるように見えて、実は同じ国に暮らしているということだと思う。今日の公演のすばらしさを是非、私のすべてのお客さんに伝えてあげたい」と興奮気味に語
「創世の音楽は素晴らしく、涙が出た」と話す吉沢さん(大紀元)
った。
埼玉の野村さんは、「『創世』の主仏の手の動きがとても印象的で、気に入った。また、主仏が世に降臨するときのバックの天幕が非常に壮大で、真実味があり、舞台の俳優さんたちととてもうまく溶け合っていた」と語った。
東京都議会議員の土屋敬之氏は、「演目『創世』は日本人には親しみやすかった。おそらく、日本の文化が中国から伝わってきたものだからだと思う」と語った。
土屋氏はさらに、「法輪功学習者への迫害に関し、善には善の報いが、悪には悪の報いがあることを伝えている『帰位』に深く感動した。法輪功が中国で迫害を受けていることは知っており、法輪功学習者のさまざまな努力にも感心している。今日の公演は、演目が豊富で奥深いものがあり、踊りもすばらしく、大切なメッセージを優雅で美しい芸術を通して伝えることに成功しており、多くの人に法輪功の真相を知ってもらうことができるにちがいない」と感想を語った。
埼玉の野村さんも、「『帰位』を見て、私たちは人として歩むべき道から逸れてはならないということを感じた。法輪功学習者が迫害を受けている事実をすべての日本人に知ってもらいたいと望んでいる。今日の公演は、音楽も踊りも美しくすばらしかったが、中国共産党政権下の中国では決して見ることができないと思う。今日の公演で、日本人と中国人の友好的な交流が深まるだろう」と語った。
日本に10年あまり暮らす華僑の林さんは、「神韻芸術団の公演に深く感動した。こんなすばらしい公演を見たのは初めてだ。特に踊りは、衣装から動きまで美しく、周りの日本人もみな、美しさに驚き、ため息をついていた。今日の公演は、中国の真の伝統文化を伝えるのに大きな効果がある」と語った。
林さんはさらに、「岳飛の背中に母親が「精忠報国」(忠を尽くし、国に報いる)の文字を刻むという話はよく知っていたが、これが舞台で再現され、本当に感動した。また、法輪功学習者が今正に迫害されているということは、中国国内の多くの友人から教えてもらって知っている。これは絶対に変えなければならない」と語った。
林さんはまた、「新唐人テレビがこんなに短い期間で、これほどすばらしい芸術を見せてくれるとは、本当に驚きだ。今後もがんばっていっそう輝きを増すよう望んでいる」と語った。