古代ローマ銀貨、クレオパトラの美人論争に一石

絶世の美女と形容されることの多い古代エジプトの女王クレオパトラだが、2000年前の古代ローマ銀貨に描かれた顔はその評価を覆すものになりそうだ。14日付の英タイムズ紙が報じた。

それによると、ニューカッスル大学が発見した銀貨に描かれていたクレオパトラの顔は、とがったあごに薄い唇で、鼻も鋭角。硬貨の裏面に描かれているのはクレオパトラと恋仲にあったとされるローマの軍人マーク・アントニー(マルクス・アントニウス)だが、その顔も、どんぐり眼にかぎ鼻、薄い唇とそれほど魅力的とはいえない容姿になっている。

同大学の考古学博物館のアシスタントディレクター、クレア・ピッカースギル氏は「クレオパトラの一般的なイメージはローマの政治家や軍人を魅了した美しい女王というものです。クレオパトラとマーク・アントニーの関係はこれまで長い間、作家やアーティスト、映画製作者によってロマンチックに美化されてきたのです」と語った。

[ロンドン 14日 ロイター] 
関連記事
スタンフォード大学の研究者が開発した新技術により、皮膚を一時的に透明にして内部の臓器を安全に観察できるようになりました。食品用染料を使った革新的な方法が、医療診断に新たな可能性をもたらすかもしれません。
ひまし油は古くからさまざまな健康トラブルに使用されてきました。現代でも、自然療法士やホリスティックケアの専門家が、ひまし油パックを活用して免疫サポートや便秘解消、ストレス軽減など、多くの効果を得るためのサポートを行っています。
新たな研究で、子どもが使用するスキンケア製品がホルモンバランスを崩す化学物質を含む可能性が指摘されました。子どもの健康リスクを減らすため、製品選びのポイントをご紹介します。
ミラノといえば高級ブランドが思い浮かぶかもしれませんが、実はそれだけではありません。24時間で楽しめる歴史的な名所や自然、美術館など、さまざまな魅力が詰まった都市です。
アメリカで依然としてエリス変異株が主流である中、科学者たちは新たなCOVID-19変異株「ピロラ」(BA.2.86)に注目しています。ピロラは多くの変異を持ち、免疫回避の可能性が指摘されていますが、感染力は低い可能性もあります。現在のワクチンや治療法が効果を持つことが期待され、今後の監視が続けられます。