中国臓器狩り:カナダ独立調査団、仏総理府で結果報告、2008年オリンピックをパリに変更提案

【大紀元日本12月3日】仏首相の人権問題の諮問機関である「国家人権諮問委員会」は先週、同総理府で公聴会を開き、カナダ政府の元高官デービッド・キルガー氏および人権弁護士デービッド・マタス氏を招き、中国で起きている法輪功学習者の生体から臓器摘出事件告発の検証報告を受けた。両氏は公聴会で、同事件の独立調査結果を報告するとともに、仏政府に中共当局指導層と公開に具体的な対話を持つよう呼びかけた上、2008年オリンピックは北京からパリへ変更すべきであると提案した。

公聴会は人権諮問委員会で国際問題を担当するエマニュエル・デカウクス支部長が司会を務め、ミシェル・フォースト秘書長、仏外務省のミシェル・ドゥシン人権大使および委員会のメンバーたちが参加した。法輪大法協会フランス地区代表および法輪功迫害真相聯合調査団(CIPFG)の代表も証人として同席した。

公聴会終了後の記者会見で、キルガー氏およびマタス氏はメディアに対し、公聴会の報告内容を明らかにした。両氏のこれまでの調査結果を報告し、中国では生きたままの法輪功学習者狙った大規模な臓器摘出する犯罪行為は今なお存在し継続されていることを強調したという。また、公聴会では、マタス氏は人権諮問委員会に独自調査を行うよう提案し、委員会より仏政府へ中国当局に対して圧力をかけ、中国で起きているジェノサイドと反人類罪を制止し、報告で指摘した事実について中国指導層との具体的な公開対話を持つよう呼びかけた。マタス氏は、中国共産党(中共)政権による人権侵害・蹂躙があることから、2008年のオリンピックは北京からパリへ移行すべきであると提案した。

人権監視団体「人間の尊厳を守る行動(ADH)」協会のランパーティ主席も公聴会に出席した。ランパーティ氏は、中国当局が数人を解放しただけでは問題解決にならないと指摘、中国全体がこの独裁的な体制にコントロールされていることから、610オフィス(法輪功を迫害する専門組織)を解散し、高智晟弁護士を解放し、中国の弁護士たちに人権擁護、人類の道義を守ることができるようにすべきであると主張した。

当日、フランスラジオ放送局に所属する「フランス・インフォ」局が現場取材した内容は、翌日に報道された。また、フランスの24時間テレビ局「フランス24」も両氏を詳

記者会見に参加した報道関係者(大紀元)

しく取材した。

(フランス=記者・王ホン)
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