中国臓器狩り:四大陸調査団、中国現地調査を発表

【大紀元日本10月23日】法輪功被害者真相連合調査団(CIPFG)は10月20日に、四大陸独立調査団それぞれが中国大陸入りし、中国共産(中共)党が法輪功学習者を対象に行われている生体臓器狩りの真相を重点に調査する活動の通達を発表した。

*四大陸各自の調査団を設立

CIPFG調査団の楊氏は、豪州大陸調査団、アジア大陸調査団、欧州大陸調査団、北米大陸調査団の四大陸調査団を設立し、それぞれが別行動にて中国大陸入りし、1週間乃至1ヶ月間の独立調査を行うと明らかにした。

各調査団は、調査員30人からなり、主に20数カ国及び地域の現職または前国会議員、現職または前上院議員、弁護士、医師、各界人士および同行するジャーナリストである。これらの調査員は前カナダ国会議員デービッド・キルガー氏および人権弁護士デービッド・マタス氏と同様、全員がボランティアであり、中国大陸各地の強制労働収容所、刑務所、病院および関連施設において重点的に独立調査を行う。

中共政権下の集中キャンプ、拉致および拷問を報道したドイツ(ウェスト・ジャーマン・ポスト紙)

中国の臓器狩りを報道した南アフリカの新聞

*キルガー氏およびマタス氏、世界へ呼びかけの旅

2006年7月6日、両氏は数ヶ月にわたる独立調査結果に基づいて、調査報告を公表し、中国の法輪功学習者を狙った生体臓器狩りは事実であるとし、犯罪であるとの結論に達した。両氏は報告書で「この世界でこれまでになかった邪悪である」と述べている。

独立調査報告発表は、国際社会において大きな反響を呼んだ。両氏はその後、自費にて世界各国へ出向き、調査報告結果を20数カ国および地区へ広げ、国際社会のさらなる強い関心を引き起こした。両氏はすでに米、英、仏、独、スウェーデン、ノールウェイ、デンマーク、オーストリア、日本、香港、台湾など19カ国を訪問した。

法輪功学習者でない両氏は、人権および人間性に対する関心によって自ら調査を行ったという。なぜなら、生体臓器狩りの犯罪は、すでに法輪功集団が迫害される問題を超えており、全人類の良知および人間性の問題であるからだと強調した。このような罪を黙認できる人がいるなら、その人は人類自身の尊厳および人間性の最低限の良知を損

8月15日、英国国会議員デービッド・ハワード氏がケンブリッジで、法輪功学習者を狙った生体臓器狩りの調査を各国政府に対して呼びかけた(大紀元)

なっていると強く主張した。

*世界各国からの譴責の声が、日に日に増している

カナダ外相およびカナダの大多数の国会議員が中国に対して強く譴責している。カナダ政府は中国共産党(中共)政権に対して、毎年密室で行われている成果のない人権対話を中止し、中共に対して公開譴責することに決定した。また、カナダ政府は中共へ毎年6000万米ドル(約7兆1400億円)の経済援助の見直しについて協議しており、北京当局に対して国際社会の呼びかけの重視を促す狙いで

カナダ外相ピーター・マイカ氏は、中国の人権および民主状況を強く非難した(AFP/By:SHAH MARAI)

あるという。

オーストラリアでは、中共政府に対して独立調査の受け入れを求めることで与野党の意見が一致した。また、数週間前にヘルシンキで開かれたサミットで、フィンランド外相が欧州連合を代表し、中共外相へ中国の人権迫害問題を提起し、独立調査を求めた。さらに、9月末に行われた国連第2回人権大会にて、キルガー氏およびマタス氏の呼びかけに各国人権担当官の関心が寄せられた。のち、両氏は米国の要請にて、米国会国際関係「監督および観察」チームの公聴会に出席した。

豪州外務省との会談後のマックミラン・スコット氏とキルガー氏=8月17日、豪州議会前にて(大紀元)

両氏はアジア各国でも精力的に呼びかけた。両氏は、呂秀蓮台湾副総統と会談し、台湾政府は調査に全面的に協力し、台湾患者が大陸への臓器移植を禁止する措置を講じる結果になった。

国連議会で臓器狩りの議論中に、中共の猛反発で中断

両氏は、中共政権下の人権状況が悪化し続けるなら、2008年の北京オリンピクのボイコットを世界に向けて呼びかけると警告した。

CIPFG調査団の楊氏は、中共はこれまでと同様に同調査団の大陸入りを阻止するであろうが、調査員は必ず調査を完成させるとの見解を示した。楊氏は同時に、大陸民衆へ調査員に対して協力し、全人類に対し、これまでになかった罪悪を早急に終結させるよう呼びかけた。

(記者・文華)
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