【季節のテーブル】宮沢賢治「透きとほる星の夢」
【大紀元日本9月21日】私たちが住む惑いの星(地球)はいつかきっと、地球のいのちがシンシンと成長するためにみずから決して輝かないと決断した月の潔さと太陽の一途な希望を飲み込んで、宇宙で初めて本当に透きとほって輝く新しい太陽系の恒星になるでしょう。地球はいつかはきっと人類と共にそうならなければなりません。
賢治の童話に「よだかの星」があります。みすぼらしい夜鷹は、太陽の果ての夜空を目指して何度もあきらめずに滑空し、とうとういつまでも輝き続ける賢治の童話世界の星となりました。1933年の9月21日、享年37歳の若さで肺病を病み満身創痍のこころを抱いて透きとほる星となった賢治の命日が近づくと、風の又三郎が子供たちの瞳に光を点じたように、賢治が残したすべての多彩な営みのお礼に、見果てぬ夢を叶えてあげたいと私はいつもそう思うのです。
今年は宮沢賢治生誕110年に当たり、賢治が生まれた岩手県花巻市ではしめやかでメルヘンチックな星のめぐりの歌が、双子星の銀の笛に合わせて毎晩のように歌われていることでしょう。「雨ニモマケズ」の詩碑の前にたたずめば、風がセロに聞こえてくる素敵な賢治の童話や詩が語られる花巻市が、今夜も不思議そうにヒカリピカリと光っています。そして賢治はといえば、空の泉から汲んだ水で透きとほった花の香りに包まれた9月21日の風のマントをそっと羽織って、今しがた宇宙の散歩に出かけたに違いありません。
関連記事
スマホの長時間使用は、視力低下、聴力障害、心血管リスク、姿勢異常、生殖機能低下、メンタル不調まで関係します。専門家が指摘する6大リスクと減らし方を紹介。
客室乗務員が勧める搭乗前の9つのマナー。髪を洗う理由から服装・香水・裸足NGまで、機内を快適に過ごすための意外なコツを紹介します。
果物や野菜がすぐ傷む原因は、熟成を促すガス「エチレン」。その働きを理解すれば、熟成を早めることも遅らせることも可能です。食材を長持ちさせる保存ガイド。
がんは「どこにできたか」より「どんな遺伝子異常か」で治療が変わる時代へ。がん種横断治療の考え方と代表マーカー、限界点を整理します。
人工甘味料飲料も糖質飲料も、脂肪肝の発症リスクを高める可能性があることがヨーロッパの大規模研究で判明。毎日の飲み物の選択が肝臓の将来を左右します