スウェーデン:各党派共同声明、中共に臓器狩りの停止を要求

【大紀元日本9月10日】「中国における法輪功学者を対象とした臓器狩りに関する独立調査報告について」の研究討論会が9月4日、スウェーデンのストックホルム市で開かれ、同国の社会民主労働党代表で、EU議会社会部代表のヘレンナ・バルグホルツ氏および同国穏健党の代表兼EU議会議員ヨラン・リンブラド氏が率いるキリスト民主党、左翼党、環境党が、中国共産党(中共)政権に対する「臓器狩りを停止せよ」の共同声明を発表した。声明では、スウェーデン政府がEU連合、欧州議会、国連およびその他の国々に対して協力を求め、中共当局に対して、法輪功学習者を監禁しているすべての強制労働収容所、拘置所、病院、精神病院を直ちに開放し、国際社会が臓器狩りの調査が制限されることなく行えるよう強く要求する。また、スウェーデン政府に対して、中国で起きている臓器狩りの停止を求める」と記している。

今回の研究討論会に、招かれたカナダ前国会議員で、カナダ外務省前アジア大洋州局局長デービッド・キルガー氏および国際人権弁護士デービッド・マタス氏のほか、スウェーデン各大手テレビ局、ラジオ局、新聞社、各党派代表、国会議員、弁護士、専門家、教授、人権組織および各非政府組織の代表をも含み、大勢が研究討論会に参加した。

キルガー氏およびマタス氏は両氏が共同調査した報告書の内容を紹介し、「この地球上で、前代未聞の残酷な犯罪」を制止し、法輪功学習者を対象とした臓器狩りの犯罪を止めさせるよう呼びかけた。

また、主催側に招かれたノルウェイの法輪功学習者・戴英氏は、同氏が中国の強制労働収容所で受けた迫害を語った。同氏は電気ショックの拷問によって左目が失明、右目も失明寸前になった。同氏は、「2004年5月のある日、約160人の法輪功学習者が大ホールに集められてから、仏山市人民医院の検診用バスで強制的に検診および注射を受けさせられた。医師が私に心電図をかけた際、心臓は問題があるかどうか?また意図的に腰(腎臓のある部位)あたりを押したり叩いたりした際、痛いかどうかを聞かれた」と、生きた法輪功学習者から臓器摘出事件の関連すると思われることについても語った。

戴氏は、最終的に法輪功学習者全員が血液検査されたことを明らかにした。また、検査を受けた一部の学習者はその後行方不明になったという。収容所の看守は「君たちは、法輪功を放棄しなければ、同様に他の場所へ移送するぞ」と言われたという。

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