中国肝臓移植第一人者、米国で刑事告訴される
【大紀元日本7月29日】世界最大肝臓移植地と言われる中国天津東方臓器移植センターのセンター長、北京武装警察総病院肝臓移植研究所所長を兼任する瀋中陽氏は、26日、米国ボストンで開かれた世界臓器移植大会に参加する期間、法輪功学習者を対象とする臓器狩りに関与したとして、法輪功団体に刑事告訴され、同大会が開催する期間、法輪功団体に告訴された中国の臓器移植関係者の3人目となった。
中国の臨床肝臓移植創始者である瀋中陽氏は、2004年4月まで1000例以上の肝臓移植手術を完成した医者として中国の軍部及び全国の肝臓移植手術の最高記録を保有するもの、中国の肝臓移植第一人者と称されている。東方臓器移植センターのホームページによると、同氏は日本肝臓学会及び日本外科学会の会員で、1998年日本大学医学院博士学位を取った後、中国で東方臓器移植センターと北京武装警察総病院肝臓移植研究所を設立した。
瀋氏以外、24日、今回の臓器移植会議に参加した武漢市同済医院臓器移植研究院の院長・陳忠華氏と、上海市中山医院の臓器移植中心研究室の主任・朱同玉氏も、会議開催中にボストンで法輪功団体に刑事告訴された。今回の刑事告訴は、彼らは米国の酷刑に関する法律Title 18 USCA Section2340と1994年に米国で通過した「酷刑公約」などの国際人権公約に違反したとして、主犯格あるいは共犯者としての刑事責任を問うもの。
法輪功への迫害を調査する国際団体「追査国際」は、「これらの3人を告訴する主要な根拠は、移植患者に扮した調査員による電話調査の中で、彼らが所属する臓器移植機構の医者は、自分たちが提供する移植臓器には、法輪功学習者のものが含まれていると認めたからだ」と説明、調査の電話録音を証拠として提供できると明かした。
この刑事訴訟事件の代理弁護士テリー・マーシュ(Terry Marsh)氏によると、今回の告訴は法輪功団体による中国の臓器移植関係者に対する一連の刑事告訴のスタート。同弁護士が主宰する人権協会は近頃、中国での法輪功迫害実情に関する詳細な報告を発表する予定。また、「法輪功団体と、ここ数年間私を含め世界各地で法輪功による法的訴訟に協力している人権弁護士らは、迫害に参加するすべての中共関係者と医者の法的責任を徹底的に追及していく構えである」という。
過去5年間、米国に訪れた中共中央指導部の幹部・周永康氏や薄煕来氏、夏徳仁氏、趙致真氏、黄華華氏などは、法輪功への集団迫害を指揮、参加したとして、米国で告訴されている。全世界37カ国において、法輪功による中共の集団迫害への法的訴訟は57案件に達している。
今月6日、カナダの人権弁護士と前国会議員が独立調査報告書を公表、中国での「法輪功学習者を対象とする臓器狩り」の告発は事実であると結論を結びついた。