焦国標氏、カナダ独立調査団に期待、「人間として然るべき姿を示そう」
【大紀元日本6月21日】中国国内で法輪功学習者の臓器を生きたまま強制摘出するという証言を受け、カナダ前外務省アジア大洋州局長デビッド・キルゴア氏と人権弁護士デヴィット・マタス(David Matas)氏は独立調査団を結成した件で、北京大学新聞学院の元副教授・焦国標氏はこのほど大紀元の取材を受けた。欧米の政界とメディアが法輪功集団迫害について回避と沈黙を続けてきたことは、「一つの罪悪」と厳しく断罪しながらも、「欧米の民主国家は人類の方向をリードしている…(調査団を結成した二人の)行動は、人類として健全かつ然るべき姿勢である。現在において、まだ少数派であるが、未来には大きな流れになることを確信する」と述べ、調査への協力を示した。
焦氏の発言の内容は次のとおり。
中共政権のような人為的な暴政に対し、「外国人」が立ち上がることは非常に尊敬に値する。実際には人権問題や他人の災難に関心を寄せるのは、国境や、人種および様々な制限を受けるべきではない。人間である以上、我々は自分の同類---人に然るべき同情を寄せるのは当然なことである。事実上今日の人類文明において、人間に対するだけではなく、動物、すべての環境に対しても、愛が満ち溢れている。これは健全なる人類の倫理感である。しかし我々の同類、我々の同胞、我々の隣人が法輪功を習い、「真、善、忍」で自分を律するために、野蛮な迫害を受けるのは、単なる反人類罪では概括できない。
だから、デビッド・キルゴア元外交官と人権弁護士デヴィット・マタス(David Matas)氏、その2人のカナダ人の正義ある行動に私は非常に尊敬の意を覚えた。私は全力を尽くして、彼らの調査に協力する所存である。それと同時に、多くの中国人に対し、「このような残酷な人権問題に直面しているときに、人間らしき態度を示し、今のように動物や石ころ同然の冷たい無情な姿勢であるべきではない」と訴えたい。
二人の国内調査が実現できるのを待ち望んでいる。中共政権と駐カナダ中国大使と領事も、本当の意味で文明社会の文明人の態度を見せ、文明人として然るべき選択を決断することを願っている。
過去の6、7年間、欧米の政界要人とメディアは法輪功集団迫害の問題について、沈黙し続けてきたことは恥じるべき行為である。率直に言うと、彼らを人間と称し、あるいは文明人と称することは不適切である。彼らは回避と沈黙を選択したのは一つの罪悪だ。幸いフランスのシラク大統領、ドイツのシュレーダー元大統領の時代は終結した。彼らは人類災難の製造者ではないが、この件を黙認した点では、冷たい無情者であり、恥じるべきである。
欧米国家が自国の国民の人権問題に対処する目線で、中国の人権問題に関心を寄せてほしいと私は期待している。ダブル・スタンダード(二重の標準)で中国の人権問題を完全無視しないでほしい。事実上、欧米の民主国家は人類の方向をリードしている。この角度からみれば、欧米国家は一国の政府だけではなく、国境を超越する存在である、だからこそ彼らは全人類の人権問題に関心を寄せる必要がある。
一人の人間が迫害を受けることは、全人類が迫害を受けることに相当する。人類の基本良識が損害されたからだ。人権問題は個人への侵害ではなく、全人類に対する挑戦と蔑視であり、全人類への侵害で、人類の心を踏み躙る行為である。キルゴア元外交官とマタス人権弁護士の行動は、人類として健全かつ然るべき姿勢である。現在において、まだ少数派であるが、未来には大きな流れになることを確信する。
事実上、中共政権による法輪功への集団迫害の真相は、国内の人々はほとんど知らない。反対に国外では良く知られている。外国にいる法輪功学習者がずっと真相を伝え続けて来たからだ。このことは、法輪功が数年来中共政権の暴政に抗議する最大の功績になる。
※焦国標…2004年中国のウェブサイトで評論「中宣部(中国宣伝部)を討伐せよ」を発表し、中共政権の宣伝機構である中宣部に対して「十四の罪悪」を挙げて激しく批判し、言論と報道の自由を求めたことで、国内外から注目されている。後にこの事が原因で北京大学に解雇された。カトリック教徒でもある。
(記者・高凌)