唐辛子、がん細胞死滅の効果
【大紀元日本6月19日】唐辛子の辛み成分・カプサイシンが前立腺癌細胞を死滅させるのに効果があったと米医学誌「Cancer Research」が発表した。ロイター通信の報道によると、日米合同研究グループは、カプサイシンがマウス体内に培養した前立腺癌細胞80%をアポトーシス(細胞の自殺行為)の状態へ導くことを発見、カプサイシンを投与したマウスの前立腺腫瘍は、5分の1程度に縮小したという。
カリフォルニ大学ロサンゼルス校(UCLA)シーダーズ・サイナイ・メディカル・センターのソレン・レーマン博士によると、カプサイシンには培養器中の前立腺癌細胞の成長を抑制し、マウス体内のヒト前立腺癌細胞腫瘍の成長を大幅に遅らせる効果があるという。レーマン博士の実験では、カプサイシン400ミリグラムを一週間に3回マウスに投与、これはハバネロ(世界一辛い唐辛子)3-8本程度の辛さに相当し、カプサイシンが癌細胞死滅に効果があることを確認したという。
前立腺癌は米人男性に最もよく見られる致命的な病気で、毎年、米人男性約23万2千人がこの病気に罹り、3万人前後が死亡、全世界では22万1千人が亡くなっている。人体の腫瘍治療は、マウス体内に植え付けたヒト癌細胞の治療より遥かに複雑だが、これらの研究結果は将来の治療方法に可能性を示している。辛いものが好きな人は、これを口実にもっと辛いものを食べるかもしれない。
関連記事
口内の微生物が膵臓がんリスクを左右する――大規模研究で明らかに。唾液検査の可能性や歯周病との意外な関係を解説し、今日からできる口腔ケアと予防のヒントまで示す、今知っておきたい注目記事。
がんは「どこにできたか」より「どんな遺伝子異常か」で治療が変わる時代へ。がん種横断治療の考え方と代表マーカー、限界点を整理します。
1日5,000歩から、13種類のがんリスクが下がり始める──8万人超を追跡した最新研究が示す“歩くこと”の力。速さより歩数、日常に取り入れやすい予防法とは?
大腸がんは「いつ治癒といえるのか」。3万5,000人超のデータから、手術後6年で再発率が0.5%未満になる重要な節目が判明。長年の不安に明確な指標を与える最新研究の意義を分かりやすく紹介します。
更年期以降、腸内細菌叢の変化が炎症やホルモン代謝に影響し、乳がんなど一部のがんリスクに関係する可能性があります。腸の乱れとがんの関連、改善策を解説します。