【大紀元日本6月3日】先般、ネパールの瞑想少年の話題が広くマスコミに取り上げられた。瞑想そのものは珍しいことではないが、注目されたのは、この少年が飲食せずに10カ月間瞑想し続けたことである。人間が飲食せずにこんなに長く生存できるのか、常識から考えれば、これはありえないことだ。しかし現実には、このような人はこの世に多数存在している。
多くの実例が存在
中国「瀋陽晩報」3月の報道によると、大連市在住の理髪店経営の冷雲さん(女性:55)は、5年間食事を摂らず、毎日水を一杯飲むだけで、元気に生活しているという。冷雲さんは一時身体の調子が悪く病院で検査を受けたが、検査値に何の異常もなかったという。
ロシアのクラスノダルに住むジナイダ・バラノワさん(女性:67)は、4年半も食事を摂らずに暮らしていた。バウマン研究所の科学者らが彼女を調査した結果、彼女の身体にはまったく異常が見られず、年齢にして20歳程度の若さを保持していることが明らかになっている。
インドで、アンバジの洞窟で修行生活を送っているプララド・ジャニさん(男性:76)は、8歳から68年間にわたって食事も水も口にしたことがなく、元気に過ごしてきた。医師団が彼に対して10日間にわたって厳密な監視下で行なった精密検査の結果、全て正常だった。
現代医学の困惑
一般常識から言えば、健康な人は、飲食しなくても1週間、水だけ摂取すれば1カ月前後生きられるが、この限界を超えると、命に危険が生じる。しかし現実には、この常識に当てはまらない実例が数多く存在している。これについて、事実を無視して否定する科学者がいれば、避けて討論したくない科学者もいる。当然、研究に取り掛かった科学者もいるが、現在まで、この生命現象について納得のいく説明がまだない。
古代の修煉法にヒント
中国古代の修煉法に、「辟穀食気」という方法がある。つまり、食事ではなく、気を採って生きる方法である。山奥で修煉していた多くの人は、この方法を使っていたという。どうやって「気を採る」のかは、一般俗人の中に伝えられていない。もし、修煉を通じて、食事をせずに生活できるまで生命を制御できれば、この修煉法はきっとより高いレベルの生命科学に違いない。もちろん、修煉者は相当高い精神境地を要求されているから、一般俗人には真似できないかもしれない。
(従真)
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