【季節のテーブル】「春の声」変わり

行く春や 声する空に 月昇る




【大紀元日本5月21日】すっかり春も深まり、春の季節の声はどんどん変わりました。冬空の声はもうそこには跡形もなくありません。春になると人の声も変わります。

男の子が思春期に声変わりするより早く、思春期の女の子は春になると少女からいち早く脱皮してゆきます。思春期の少年の生命力の一部は喉仏の形成に向かい、声変わりを促します。思春期の少女の生命力は母への準備にすでに向かっています。少女が少年より心身の成熟が少し早いのはこのためです。少年は声変わりという手順をいったん踏んでから地上に適応する心身を形成してゆきます。

母なる大地と天上の父の力は思春期の少女と少年の心身に常に働きかけています。少女は大地の力を多く受け取るので、地上的な心身を早く身に付けることになります。少女は少年より地球的なので、地上で大人っぽくなるのはいつの時代でも少年より早いのです。少年はボーイソプラノの声域を卒業して初めて、声変わりした心身にようやく地球の力を本当の意味で受け入れることが出来るようになります。少年はいつだって少女より天上(空想)的なのです。ウイーン「少年」合唱団が、声変わりする前の少年の声で天上世界を歌うのはそのためです。

思春期を迎えた少年少女たちの春の声が聞こえて来ると、地上と天空を貫いて地球全体が春に声変わりしているのが分かります。行楽の春はそんな声に促されて鳥たちも囀るのです。

(イザヤ・パンダさん)
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