「迫害を調査する連合委員会」、緊急公告で大量虐殺の制止、国際社会に要請

【大紀元日本4月11日】中国遼寧省瀋陽市蘇家屯の地下秘密収容所に数千人の法輪功学習者が監禁され、生きたまま臓器を摘出され、遺体を焼却されるという組織犯罪が暴かれてから、法輪大法学会および明慧ネットは「中国蘇家屯の秘密収容所および法輪功が迫害されている真相を調査する連合委員会(略称「迫害を調査する連合委員会」)」の設立を国際社会に呼びかけ、4月4日に正式に宣告し、成立し、翌5日に緊急公告を発表した。目的は、国際組織、国家機構およびメディアとともに連合調査団を結成し、中国大陸において、直接的でいかなる干渉をも受けない独立した調査と証拠の収集を行い、蘇家屯および他地区の秘密収容所ならびに法輪功に対する迫害の真相を全面的に調査し、真相ができるだけ早く明らかになるようにし、この7年間にも及ぶ残酷な迫害を終結させるもの。

緊急公告の全文は以下のとおり。

緊急公告


要旨:蘇家屯などの地下秘密収容所の証人となる法輪功学習者たちがひそかに移送され、虐殺されており、大陸の一部の病院では、臓器移植の手術が倍増している。

――2001年から、中国大陸の数多くの省および市では、蘇家屯に似た秘密収容所で、秘密裏に監禁されている大量の法輪功学習者の生体から臓器を摘出して売買し、死体を焼却する犯罪活動が行われてきた。2006年3月初旬にこの事件が国際社会に暴かれてから3週間以内に、瀋陽市にある地下秘密収容所はただちに移転した。これと同時に、中国大陸の一部の病院および移植センターでは、これまでより多くの臓器移植手術が行われている。すなわち、秘密収容所の被害者(法輪功学習者)を処分することを目的とした大量虐殺が今にも行われようとしている。われわれは、国際社会にただちに、この新たな大量虐殺を制止するよう、要請する。

* * * * * * * * *

中国大陸からの通報および調査により、蘇家屯の秘密収容所が暴かれてから、中共当局はただちに『人体臓器移植技術臨床応用管理臨時規定』を発行し、施行の有効期限を3ヵ月後の2006年7月1日に設定し、犯罪証拠を処分するのに十分な時間を残した。すでに調査した一部の地域の結果により、黒龍江、遼寧、吉林、北京、天津、河南、河北、湖北省及び武漢市、湖南、上海、浙江、雲南、安徽、陳西、新疆などの省、市、自治区の病院および移植センターは、臓器移植手術のために夜遅くまで勤務しているという。病院側は調査員に、臓器移植をしたいなら早いうちに来るように、早くて2点xun_ネ内に患者に合う臓器を手配することが可能であり、これを過ぎると臓器の提供が難しくなると話した。

民間組織および以前の調査によると、瀋陽の蘇家屯秘密収容所以外にも、中国全土にわたる多くの地域に類似した地下秘密収容所が設置され、それらの収容所で、信念を守る法輪功学習者を監禁し、かつ秘密裏に虐殺し、そして被害者の臓器を摘出し、移植することにかかわっているという。これまでの調査結果によると、中国各地で突然増えた臓器の提供の源は、地方の個別行為ではなく、中共当局が大量の臓器を提供する学習者を虐殺することで、証拠隠滅をはかっている。私達は、地下の秘密収容所に残された法輪功学習者が毎日、大量虐殺に遭っていると確信している。

第二次世界大戦以降、国際社会はナチスによる大量虐殺を制止することができず、「ジェノサイドを二度と繰り返さない(Never Again)」という約束を残したが、60年後の今日、歴史は文明社会に歴史上の間違いを正す機会を与えてくれた。今度は私達が悔いのないように、私達はただ承諾しただけでなく、私達の承諾を守ったと言えることを望む。私達はただちに米国政府、国連およびその他の各国政府と関連組織が緊急行動を起こし、即刻、中国で起きているこの新たな大量虐殺を制止するよう要請する。一分一秒の遅延が、罪のない被害者に取り返しの付かない損失をもたらし、そして現代の人類に新たな屈辱を残すことになる。

中国蘇家屯の秘密収容所および法輪功が迫害されている真相を調査する連合委員会

2006年4月5日

迫害を調査する連合委員会スポークスマン・Sherry Zhang、連絡先:1-415-845-5295

以上。

関連記事
中共による臓器摘出から生還した程佩明さんが真実を告白。暗殺の危機に直面しながらも、真実を語り続ける姿勢に世界が注目し、米国も保護を進める。人権侵害の実態に対する国際社会の連帯が求められている
中国の中南大学湘雅第二病院に勤務していた羅帥宇氏が、不審な死を遂げた。生前の録音から、同病院が臓器移植研究のために子供のドナーを求めていた可能性が浮上。彼の家族は、羅氏が病院告発を計画していたことから口封じされたと主張している。
中野区で開催された講演会で、日本在住の法輪功学習者が中国で不当に拘束された妹の救出を訴えた。中国での劣悪な待遇や強制的な血液検査の実態を語り、臓器収奪の危険性を指摘。日本の人々に支援と協力を求めた
世界第2位の臓器移植大国だが、その臓器の出所に疑問が持たれている中国。世界で中国の生体臓器収奪が問題視される一方で中国共産党は否定している。今回、中国で臓器収奪に関与した元医師のトフティ氏が登壇し、中国での強制的な臓器収奪「臓器狩り」の実態を証言した。
10月12日、元中国外科医エンバー・トフティ氏の来日に際して、中国の臓器移植問題に関する講演会を開催した。山梨県から足を運んだ長嶺医師は、臓器狩りが起きていることをより多くの医者同士をしてもらいたいと述べた。