伊首相、赤ん坊を茹でる発言の撤回を拒否

【大紀元日本4月2日】中共に赤ん坊を茹でた時代があったと発言したイタリのベルルスコーニ首相は29日、同発言を撤回しないと強調し、中共政権による国民の虐殺は事実であり、中共外交部の抗議は官僚主義者の反応だと批判、自らの発言で両国の関係が損なわれることを否定した。

ロイター通信29日の報道によると、ベルルスコーニ首相は24日の集会で、中共政権の毛沢東時代では、赤ん坊を茹でて田んぼの肥料として使用したと暴露した。首相は同発言の撤回や、謝罪を拒否し、1997年にフランスで出版された「共産主義要注意者名簿」を引用しただけと説明した。この本は1997年フランスで出版され、全世界の共産党政権が行なった国民に対する弾圧の実態を暴露するベストセラーとなり、世界中の共産党国家は、国民を虐殺することに没頭し、国家管理能力が欠けていると記述している。

中共政権は、同首相の発言に強く反発した。それに対し、ベルルスコーニ首相は29日、中共の反発は官僚主義者の反応で、両国の関係が外交危機に瀕するとは判断しがたいと述べ、「これは歴史の事実だ。中国では国民が百万単位で虐殺されたから」と述べた。

イタリア外務省は情況の緩和を試み、28日に発表した声明文の中で、「以前の出来事を提起しただけで、中国と論争する構えはない」と説明した。

ベルルスコーニ首相は2001年の選挙の際に、「共産党が赤ん坊を食べたり、それ以上ひどいことをしたと証明するための会議を招集しても良い」と発言した。

ベルリンの壁とソ連の崩壊に伴い、イタリアの共産主義者の大半は左派の民主党に変身し、現在の主力野党となっている。

フィナンシャル・タイムズ紙29日の報道によると、ベルルスコーニ首相は頻繁に共産主義を強く批判し、29日の右寄りの欧州人民党(European People’s Party)会議の中で、首相は中共政権に対する批判を繰り返したという。

ベルルスコーニ首相はこう語った。「人々は本当の真実を提起してはいけないのか。それであるならば、我々はロシア政府を激怒させないために、旧ソ連のグラーグ収容所を言及してはいけない。ドイツ人への批判と反発されないため、ナチス収容所の話題も避けるべきだということになる」

(記者・馮静)
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