死刑囚から臓器摘出の実態、中国瀋陽医大の元外科医が証言
【大紀元日本3月27日】中国で腎臓移植手術について、中国医科大学第一付属病院=遼寧省瀋陽市=(以下、瀋陽医大)の元外科医・袁宏氏=シドニー在住=がこのほど証言した。同病院は90年代初頭からすでに腎臓移植手術を行っており、腎臓の出所は死刑囚からだという。死刑執行時、当病院の医療関係スタッフが迷彩服で銃殺隊に紛れ、腎臓を採取するという。
瀋陽医大に10年間勤務した袁宏氏は、1997年オーストラリアに移住した。袁宏氏は14日、在シドニー・中国領事館前で行われた抗議集会で、「瀋陽医大は、90年代初めから腎臓移植の手術を行っており、腎臓の出所はすべて死刑囚から」と述べた。「死刑の執行当日、外科医、麻酔師、看護士から成る担当班が現場に派遣される。彼らは迷彩服を着用して銃殺隊に紛れ込み、銃殺刑終了後、速やかに死刑囚を救護車両に移送、麻酔医が直ちに死刑囚の気管に管を挿入し人工呼吸を行う。この処置は臓器の鮮度を保つためで、死刑囚はその時おそらくまだ生きている。さもなければ人工呼吸の意味がない」「囚人から腎臓を摘出すると、すぐ病院に連絡し、手術担当医は患者の病巣がある腎臓を切除する。囚人の腎臓が到着次第、すぐ移植手術が始められる」と袁宏氏は生々しい臓器摘出の実態を明かした。
袁宏氏によると、中国では臓器移植をするために、死刑囚から心臓、肺(臓)、肝臓、また目の角膜などを採取するという。中国の一般市民は、腎臓が死刑囚から摘出されていることを知っているが、この行為が違法であり、人権侵害にあたるとは認識していない。現在、瀋陽医大では、海外でのこれら臓器移植に関する報道を考慮し、外国人患者の受け入れをしていないという。
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