深セン市:年金待遇に不満、2000人退職共産党幹部が抗議

【大紀元日本11月26日】24日午前9時深セン市年金給付に不満をもつ2000人以上の定年退職した共産党幹部が、政府官庁前の道路で抗議活動を行い、市内の交通が一時麻痺状態に陥った。副市長・梁道行氏が現場に駆けつけ説得にあたったが、結果がでず、数百人の警察が現場で秩序維持にあたった。

香港明報によれば、今回の共産党幹部による抗議集会は同市では史上最大規模だという。退職幹部らは、国営企業に勤めた人たちで、同じ階級の政府機構の定年退職幹部(公務員)との年金格差が3倍に達するため、積年の怒りが爆発したようだ。

抗議者らは人間盾となり、8車線の大通りをすべて遮断したので、大渋滞を起こし、市内交通は一時麻痺状態に陥った。そのほかの数百人は市労働局前までデモ行進し、責任者との対話を要求した。その間ずっと共産党の歌を歌っていたという。

その後副市長・梁道行氏が現場入りし、幹部らを説得したが、「10年前から年金の差別問題を訴え続けてきた。このことを解決してくれたら、今日の局面には至らなかった」と言われ、午後3時ごろに抗議者らが譲歩し、5時間も遮断された大通りはようやく開通した。

情報によると、今回のデモ参加者は皆60代と70代のお年寄りで、国家重要プロジェクトの研究に参加した功労者もいるという。95年から実施された退職体制改革で、政府機構の幹部ら(公務員)との年金の差がどんどん広げられ、公務員年金の4分の1しかもらえなくなったため、今回の抗議行動に出たという。

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