漢方相談室 夏バテ予防

【大紀元日本8月5日】夏になると、しんどい、疲れやすい、がだるいと感じる人が多くなります。これらの症状は、たいした病気とは言えませんが、大変つらいものです。
夏バテにならないためには、どうすれば良いでしょうか。以下は私のアドバイスです。参考にしてください。

1.冷たい飲食物を控える

夏は新陳代謝が活発になり、エネルギーを消耗しやすい時期です。この活発な新陳代謝に十分なエネルギーを供給するためには、元気な胃腸機能を保たなければなりません。冷たい飲食物を摂りすぎると、胃腸機能に障害が起こり、健全な働きができなくなり、エネルギーの供給に影響しますので、体も元気がなくなります。
理想としては、冷蔵庫の中で冷やしたものを食べないで、すべての食物(生水を含む)を、一度加熱したあと、室温まで自然に冷ましてから飲食することをお勧めします。

2.寝るときは、冷房を控える 

冷房をつけたままで寝て朝起きたとき、体がだるく筋肉がこわばって痛いということを感じたことはありませんか? 

漢方の理論から言えば、寝るときは、体の表面の陽気が体内に入って、体の表面の防御機能が弱くなるので、体が冷え、風邪を引きやすくなります。そのため、寝るときは、冷房の効きすぎや、扇風機の風を直接体に当てることは、避けましょう。

日中でも、室温の設定は高めにしたほうが良いでしょう。また、真夏でも直射日光を避けて、毎日1-2時間戸外で活動することができれば、より理想的です。

最近、低体温や冷え症の人が増えています。これらは、冷たい飲食物の摂りすぎや、効きすぎた冷房に原因があることは間違いないでしょう。

3.体内の熱を取る食事療法

身体を冷やさないことは大切ですが、体内に熱がこもると、やはり陰陽のバランスが崩れて病気になります。

身体の中にこもっている熱を出すためには、以下のメニューがお勧めです。

緑豆のスープ:一人一日の分量として、緑豆30グラムを水に入れてゆっくり煮て、緑豆がはじけたら、火を止め、自然に冷ましてから食べます。緑豆が体内の熱を出すと同時に、少し利尿作用があり、体内の余分な水分を出して、身体が軽くなります。

西瓜:西瓜は緑豆スープと同じ効果があります。ただ食べるときに、あまり冷やさないほうが、よりよい効果があるでしょう。

冬瓜(トウガン)スープ:一人の一日の分量として、冬瓜100グラム、豚のばら肉20グラムをスープで煮て、胡椒、塩、紹興酒を適量入れて、温かいうちに食べてください。

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